わらべうたには手遊びや顔遊びなど、2人組でする遊びの他にも集団で遊ぶものも多くあります。大人と子ども、そして子ども同士の絆をはぐくむわらべうたには、遊びを楽しめるほかにもさまざまなメリットがあります。
ここでは、年長5~6歳児の発達の特徴をみながら、年齢に合わせたわらべうたを紹介します。
5~6歳児の特徴と発達段階
5~6歳の子どもは、年長さんということもあり様々なことができるようになります。
ひとり遊びから他者とコミュニケーションがとれるようになり、複数人で遊べるようになります。そのため、遊びのバリエーションも増えていきます。
先生の指示をよく聞き、理解することもできるようになるので、グループに分かれて遊ぶことができるようになります。では、5~6歳の特徴を見ていきましょう。
5~6歳の特徴
6~6歳児の音楽観点から見た特徴として次の6つがあげられます。
この時期は、集団意識がどんどん育っていくため、組織的な遊びを豊富に与えてあげましょう。
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かんたんなルールをともなったあそび
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わかりやすいストーリーをもったあそび
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二つのグループの遊び
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離れたり、集まったりする遊び
ふたつの遊びが組み合う遊びや、時間差のある遊び(カノン)など遊びをいろいろな形で経験させてあげましょう。そして、うたも周囲の声も聴けるよう、うたいだしをそろえたり、リズムを正しく、(早くなったり遅くなったりしない)しっかり歌わせましょう。
この年齢になると、音楽的要素をうた(あそび)から取り出して意識化させることもできるようになります。拍打ち、拍の聞き取り、リズム打ち、リズムの聞き取り、音の上り下がりを身振りでしめすなど。
5~6歳児向けのわらべうたあそびとは?
子どもの集団では、遊びを通した集団が一番まとまりをもって存在していることが多くありますが、何の遊びでも、遊びが楽しくなければその集団は長続きしないでなくなってしまいます。そして、「また遊びたい」という欲求で新しい集団ができます。わらべうた遊びの中には、集団を形成し、一人ひとりが生き生きと活動し、自分の役割を理解し、その責任を果たしていくことの大切さを遊びを通して自然と身につけていくことができます。
5~6歳のころになると、知的判断能力がついてきて、意志と行動が一致してきます。集団としての役割や責任を具体的な行動を通して伝えていきましょう。遊びの中でも、きちんと役柄をもたせ、ルールを理解させたり、創造活動に参加させ積極的に集団指導をしましょう。そのための教材を選択し、意図的な働きかけが必要になってきます。
5~6歳向けのわらべうたを紹介します。
【らんかんさん】(物まねあそび)
〇歌詞
らかんさんが そろったら まわそじゃないか
よいやさのよいやさ よいやさのよいやさ
〇遊び方
円になって歌いながら隣の人の真似を一動作遅れてしていきます。
だんだん歌を速めていきましょう。
動作は「よいやさ」でまわします。
その他は手拍子(タンウンタンウンのリズム)です。
〇遊びのポイント
もともと大人の酒席から生まれたと思われる遊びです。あそび方として、腕や片足を組んでまわるやり方もありますが、難しいようであれば物まねをまわすだけでも楽しめます。また、片足を組まなくても腕を組んで片足立ちし、ケンケンの状態で遊ぶこともできます。
【いちわのからすが】(縄跳び遊び歌)
〇歌詞
いちわのからすが かあか
にわのにわとり こけこっこ
さんばのさかなが およぎだす
しはしらがの おじいさん
ほら いちぬけろ にぬけろ さん・・・3~8
きゅうぬけろ ほらじゅうぬけろ
〇遊び方
いちわの・・・1人目が入る
にわの・・・2人目が入る
さんばの・・・3人目が入る
いちぬけろ・・・最初の1人が抜ける
にぬけろ・・・次にはいった2人目が抜ける
この他にも
〇ことしのぼたん
〇あすきたった
〇さらわたし
〇子とろ
〇竹の子いっぽん
〇鬼ごっこ
〇通りゃんせ
〇あんたがたどこさ などがあります。
【3~5歳向け】わらべうた遊び一覧
異年齢クラスでも遊べるわらべうた遊びがあります。ひとりで遊ぶ手遊びのものから集団で遊べるものまで、わらべうたは豊富です。一人ひとりにあったわらべうた遊びを見つけてみてください。
鬼あそび
鬼決め歌
手遊び歌
なわとび歌
まりつき歌
🔶加藤清正
輪あそび歌
🔶人工衛星
いろいろな遊び歌
乳児向けのわらべうたはこちら⇩
>>乳児が楽しむわらべうた わらべうたあそびの特徴と乳幼児向けわらべうたの紹介
まとめ
わらべうた遊びは子どものための歌遊びです。しかし近年では、子ども同士でわらべうた遊びをする姿がだんだんと見られなくなってきました。公園に行ってもゲーム機を見ながら遊ぶ子どもが増えてきています。わらべうた遊びはコミュニケーションをとるのに最適な遊びです。大人と子どもでも楽しめるわらべうたをぜひ楽しんでみてください。
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