乳幼児にとってのわらべうたとは?赤ちゃんとやるわらべうたあそび
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わらべうた
乳幼児のわらべうた
母語とわらべうた
乳児保育の中では、子どもたちの道具を使った自由な遊びの中で、歌をうたってあげます。
・布をふりながら
・ぬいぐるみを動かしながら
・抱き人形を膝にのせてゆすりながら
うただけをうたうこともありますし、語呂合わせを言うだけの時もあります。
子どもの遊びに結びついて、お洗濯をしながら・・・・子どもたちにとって、どれを聞くときも、遊ぶ時も、見る時も、それはお話を聞くのと同じことです。
3歳になって、少しずつ短い昔話や、やさしい絵本や動物が主人公であるお話に聞き入ることができるようになるまでの3年間、乳児にとって一つのうた、一つのひざ乗せ遊び、少し長いうた、子守り歌は、みんなみんなお話なのです。
よいリズム、正しい抑揚、聞きやすい歌い方によって子どもの中にしみわたり、それはさまざまな想像、連想を生み出していきます。乳児にとってだけ解くことのできるカギが与えられているふしぎな、短い短いお話なのです。
動きとわらべうた
私たちがお話を聞いたり、詩をよんだりするだけでなく、劇場へ行ったり、映画を見たりするように、乳児にとっても、ときおりちっちゃな動きのドラマが必要です。
ドラマの本質は浄化作用、カタルシスにあるといわれています。
それは、ドラマの中の葛藤とその解決がもたらすものですが、乳児にとっては積み重ねられる単純な動きとリズム体験がこの役割を果たします。
いつもいつも、特徴的な動きをする必要はありません。
ときどき心がけて、バケツ、ぬいぐるみ、輪投げのリングのようなものを使って、お話+動きの喜びを子どもに伝えましょう。
雰囲気とわらべうた
ちいさい子どもは、長く子どもだけで遊ぶことがまだできません。
しばらくの間、大人の声が聞こえないと不安になったり、イライラしたりします。
そういう時に歌ったり、一人の子に遊ばせ遊び歌をしてやったりすると、雰囲気がやわらげられます。
少し長い歌をうたってあげる必要もそういうところにあります。
しかし、大人のうたがいつも、ただ優しいだけでは退屈です。
やさしいお話の中にあるような、単純な感情、表情、例えばおかしさ、ひょうきんさ、活発さ、突然の変換。
おや??というような気分も子どもたちにとって必要です。
音楽とわらべうた
聞く側にとって、母語、お話、動き、表情の遊びであるうた、遊ばせ遊び歌、語呂合わせの生命が音楽性そのものにあることは、いうまでもありません。
その音楽性が子どもに受け止められるのは、子どもが大人と一緒にその音楽の鼓動を自分のものとして感じることができるからです。
そして、その鼓動は生後3年間、子どもが歌を聞くことによって、しっかりと自分のものへとつちかわれます。
子どもが自分は何も音楽的行為にも、遊びの行為にも参加していないのに、繰り返し遊んでもらいたい、見せてもらいたい、聞かせてもらいたいと要求すること自体が、いかに子どもにとって、この聞くという行為が喜びに満ちた、積極的な取入れ活動であるかを示しています。
乳児期の子どもには、目や肌を通して、耳から入る鼓動の感覚を強めてあげることができます。
それは、鼓動を通して大人の音楽的行為の相手となる喜びです。
その喜びをより確かな、より自立したものにするために、うたったり、してあげたりしたすぐ後の余韻を大切にしましょう。
すんでしまった歌、終わってしまった動きの後を、大人自身も耳を傾け、目を輝かせて追うべきです。
それは長くながく、聞かせてあげた大人と聞き手になった子どもとの間に響き続けるのです。
もしかしたら、うたの短さの何倍も長く・・・・。
もし、子どもが自分でも音楽をしたい、音楽を通して自分を表現したいと感じるとすれば、それは必ずその子のひとり歌となって、遊びの中で、布団の中で、2歳以降の、散歩の中で、あらわれてくるものです。
2歳後期からは、二人うた、三人うたもあらわれてきます。
二人で人形を持ったり、布をふったりしながら。
乳幼児のわらべうたには、どんなものがある??
まだ話すことも歩くこともできない乳児は、相手の刺戟に対して反応を示すことで集団とかかわっていきます。
一人対一人の関係で、自分の目の前で動くものに反応していきながら、そのうちに、固有な動きを自分でも示すようになります。
「いないいないばー」と目の前で何度もやって見せていると、「ばー」のところに確実に反応を示してきます。
そうなれば、立派に遊びは成立したことになります。
乳幼児向けのわらべうたをいくつかご紹介します。
◎子守り歌
◎静かな民謡
◎遊ばせうた
◎チョチ、チョチアワワ
◎かれこやいて
◎しおやしおや
◎あんよはじょうず
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