聖マルティン祭というものをご存知でしょうか?
わたしは全く知らずにいましたが、今回シュタイナー学園で1.2年生だけ行われるというマルティン祭に参加してきました。
でもマルティン祭っていったい何だろう?
そこでマルティン祭について調べてみました。
聖マルティヌスの日
トゥールの聖マルティヌスを記憶するキリスト教の聖名祝日の一つで、11月11日に祝われます。
「聖マルティヌス」に対する各言語の表記の違いにより「聖マーティンの日」「サン・マルタンの日」などとも呼ばれています。
トゥールの聖マルティヌスは、キリスト教の聖人であり、殉教をせずに列聖された初めての人物でヨーロッパ初の聖人でもあります。
聖マルティヌスはローマ帝国の属州パンのニア(現在のハンガリー)に生まれました。
ローマ帝国軍の将校であった父の転任で、子どもの頃のパヴィーアへ移住し、のちにローマ軍へ入隊しました。
入隊した連隊が、アミアンに派遣された時、「マントの伝説」が起こります。
ある非常に寒い日、アミアンの城門で、マルティヌスは雪の中で半裸で凍えていた半裸の物乞いをみました。
彼を気の毒に思ったマルティヌスは、自らのマントを半分裂いて、半分を物乞いに与えます。
その夜、マルティヌスの夢の中に、半分のマントをまとったイエス・キリストが現れ、こう言ったといわれます。
「まだ受洗もしていないローマの兵士マルティヌスが、私にこのマントをくれた」
この物乞いはイエス自身であったと言い伝えられています。
これが洗礼のきっかけとなり、修道士となったマルティヌスはポワティエ郊外にガリア地方初の修道院を建て、さらにトゥールの司教となりました。
マルティヌスが持っていたほうの半分は、「聖マルティヌスのマント」として、フランク大国の歴代国王の礼拝堂に保管されています。
自分はキリスト教ではないのですが、有名なお話のようです。
聖マルティヌスの日は収穫祭の日であり、冬の始まりの日ともされています。
農民が一年を締めくくる日でもあり、元々クリスマスに行われていた雇用契約の更新や、地代の支払いもこの日に行われるようになりました。
子どもたちは、ランタンに火を灯して、自分が住む町の市長が扮する聖マルティヌスを教会に案内し、その見返りとしてパンをもらいます。
また、家々を一軒ずつ回って、祝福の言葉を述べ、その家の人が、パンや菓子を与えるのだそうです。
スイスでは、カブやカボチャをくりぬいてランタンを作り、山車に乗せて行進が行われます。
また、豊作を祈願して、畑で焚き火をする風習も。
こちらもなんだか聞いたことのあるようなお話ですね。。。そう、ハロウィンととてもよく似ている宗教行事なんです。
ドイツではハロウィンではなく、秋の行事として行われているのが「聖マルティヌスの日」。
そこでようやく、シュタイナー学校でこのマルティン祭が行われる理由がわかりました。
子どもたちの手作りランタン
はじめての聖マルティン祭。
上級生のお母さん方には「素敵な時間だよ❤」と聞いていたので、親の私の方がドキドキ・・ソワソワ・・・。
学校から一度帰り、夕方に親子で再登校するというこのお祭り。
長女は初めてのことに不安を感じやすく、「もう帰りたい・・」といっていましたが、暗い部屋の中で小さなろうそくの明かりが、子どもたちのつくったランタンに火が灯されていくと、なんとも幻想的な雰囲気に・・・。
長女もおもわず(?)「きれいだねぇ」といっていました。(笑)
聖マルティヌスのお話に似た物語りを先生が話し、それを静かに聞く子どもたち。
子どもたちがつくったランタンに先生が一人ひとりに火を灯してくれます。
そして、そのランタンをもって、校庭を歩いて回ったのち、各教室へ戻り、みんなでパンを分け合って食べました。
ランタンの光は自分の心の中の灯。
そんな風に語られ、寒い冬に向かっていくこの季節、なんだか心がほっこりするようなお祭りでした。
人を思いやる気持ちの学びというのは「道徳」という授業でやった記憶はありますが、こんな風に夕暮れ時の気持ちが切なくなるような時間に、静かにお話を聞いて、親子で集まり、みんなでパンを分ける。
この出来事だけでも子どもの心にはなにか響くものがあるように思えた時間でした。
トランスパレントペーパーでランタンづくり
ランタンづくりを気軽に楽しむには、トランスパレントが手軽に作れるのでおすすめです。
トランスパレントペーパーとはツヤと張りのある半透明の紙のこと。
光を通す折り紙のようなもので、折ったり、切ったり、重ねたり・・・自由な発想で作品つくりが楽しめる半透明のクラフト用紙です。
ドイツでや北欧ではクリスマスに向けてみんなで星を折り、窓に飾ってお祝いします。
トランスパレントの折り方ガイドブックを見ると、トランスパレントの折り方だけでなく、ランタンの作り方や貼り絵など、いろいろな遊び方が載っているので、初心者でも気軽に楽しむことができます。
トランスパレントペーパーは星づくりや透かし絵、貼り絵などさまざまな創作活動の素材として使われます。
お菓子やプレゼントのラッピングとして・・・
また、小物やインテリアグッズにも活躍するなど、ちいさな子どもから大人まで楽しめる素材です。
こちらは私が初めて、トランスパレントを使うにあたって購入したガイドブックです。
ガイドブック トランスパレントの時間 トランスパレントペーパー ローズウインドウ おりがみ 折り紙 ペーパー 北欧 クリスマス ステンドグラス
星や花の形のトランスパレントの折り方から、小さい子どもも楽しめる貼り絵や、季節ごとに楽しめる飾りの作り方などが載っており、
トランスパレントの使い道が盛りだくさん!!
はじめは星の形のトランスパレントを単色で折っていましたが、トランスパレントは色を重ねることで、新しい色が生まれるのも魅力の一つ。
違う色を合わせて、完成したものに光を通すのは、ちょっとした感動です。
ランタンを作ったときは火を灯すのが、また嬉しくなります。
光の温かさを感じるこの季節になると、創作意欲がわいてきます。
トランスパレントには厚さの違う2種類があるので、ランタンキャンドルホルダーやランプシェードを作るときは、こちらの厚紙がおすすめです。
まとめ
いかがでしたか?
マルティン祭について、「こんなお話があったんだなぁ」と思うとともに、それを体験していく子どもたちの姿は、ただ単にお祭りを楽しむ、というものだけでなく、心に響くものがあるように感じました。
冬の訪れを感じながら、手作りランタンで火の温かさを感じてみてはいかがですか?
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