わらべうたの運動機能効果は??遊びの中で子どもが身につけるべき大切なこと

わらべうた

わらべうたは伝承遊びの一つです。

身体を使ったわらべうた遊びでは、運動機能を高めるものでもあります。

ではそれは、いったいどのような効果があるのでしょうか??

わらべうたで遊ぶとき、子どもたちは当然、遊びに夢中なわけです。

しかし、実際は、歌うこと、一緒に歌うこと、やめること、動くこと、動きを変えること、そろって動くこと、歌いながら仲間の声を聞くこと、などが含まれています。

ここでは、わらべうたのもつ不思議なパワー、そして遊びの中で子どもが身につけるべき大切なことをご紹介します。

 

子どもが身につけるべき大切なこととは??

わらべうた遊びは伝承遊びの一つですが、折り紙やあやとりのように手先を使う遊びだけでなく、体全体を動かして遊ぶものがたくさんあります。

当たり前ですが、人間は二足歩行の生き物です。

そして、運動機能的に、歩行が完成する時期は4歳といわれます。

歩行には、足だけ、体の移動だけ、つまり方便の問題だけではなく、それ以上のものが含まれています。

二足歩行は、ヒトという種の特徴です。

さらに、その一人ひとりの歩き方は千差万別で、個性の一部ともいえます。

これほど私たちにとって特徴的な歩きを、スポーツと同じように大事にし、一生そのバランス、テンポ、無駄のなさ、はた目の美なども含めて磨く必要があります。

足先を使うことと、手先指先を使うことは、大脳の働きにも直接で好ましい刺激を与えます。

子どもたちの歩き方をよくするためには、次のようなことが大切です。

  1. 保育士は自分の歩き方を知っていること。よい(正しい)歩き方、美しい歩き方について基本知識を持つこと。
  2. 保育士はできるだけ正しく、美しい歩き方が習慣化されていること。
  3. 保育士は歩きの運動メカニズムを理解し、子どもの歩き方の観察ができること。その子どもの年齢と発達の独自性を知って、子どもたちの歩き方をよくするための助けを提供できること。

わらべうたが遊びであるというのは、具体的には歩くという運動がきわめて多いことを意味しています。

ですから、わらべうたが上手になる、楽しくできるということは、歌い方と歩き方にかかっているわけです。

全ての歩きには、空間知覚と方向感覚が伴います。

これは、小さい子どもにとってはむずかしいことです。

ことにわらべうたでは、輪になってまるく歩くことから始まることが多く、それが基本的な運動形態なので、決してやさしいことではありません。

 

歌をうたいながら歩くということは、それだけでも、子どもたちにあそびに似た喜びを提供します。

わらべうた遊びの中で、ある曲をそのときは遊ばないで、遊戯的な歩きの練習に使うこともできます。

大人が先頭に立ってうねり歩いたり、大人はときどき歌を助けるだけにして、子どもたちがバラバラに好きなように歩くとか、一人で歩くことと二人で手をつないで歩くことを交互に組み合わせるなど、さまざまな方法を工夫することができます。

 

都市化が人間の生きる空間を日々狭め、クルマ空間を広がる一方にしている社会の現実の中で、近年、若者たち、子どもたちの歩き方の退化には心を痛めさせるものがあります。

「人は歩く生き物」ということを忘れてはいけません。

歩くのが苦手、歩くのがつまらない、という子どもにはわらべうた遊びで歩く楽しさを感じてもらいましょう。

 

自分で歩くって楽しい!!3歳児ってどんな歩き方??

3歳の子どもは、まだ平衡感覚、空間知覚、方向感覚ともに未発達です。

手をつないでの歩きでは、じきにぐちゃぐちゃになってしまいます。

一緒に動くことの喜びが大きいせいでもあり、思考もまだ自己中心的だからです。

3歳児には短いトナ文句や歌を選んで、いろいろな歩きを楽しみましょう。

シコをふむように、忍び足で、又バラバラな方向に歩く。

立ってその場で自分のまわりをまわるなど。

手をつながないで歩くことと、止まってしぐさをすることとを適宜に組み合わせることもよい遊びになります。

人数が多いとき、少ないとき、場所が広く取れるとき、とれないとき、時間帯による子どもたちの気分のちがい、等々を考慮に入れて、少しずつ積み重ねていきましょう。

 

4歳児の歩き方 他者を感じる歩き方とは??

4歳になると、美しい歩きに向けて少しずつ準備を始めることができます。

その経過の中でめざすことは、しぐさが”スマート”(柔らかく、つながったもの)になっていくこと。

しぐさを始めるとき、変わるとき、手先指先の感覚を生き生きとその動きに向けること(前の拍からのつながり)。

鬼役が、布などをもってまわるとき、指先だけで軽く、美しくもてるように、などです。

手をつないで歩くときに、お互いの手を手先だけで軽く握りあう習慣を作っていきましょう。

そのために、輪になって立った時、手をにぎる、にぎったら離す、を繰り返す遊びをしましょう。

ある曲を1回しぐさで遊んだら、2回目は手をつないで歩く、ということも有益です。

 

この種の練習のおかげで、子どもは手をにぎるときに、体の重心を隣の子へ傾けないで、立つこと、そして歩くことを学びます。

それまでは、どうしてもよりかかったり、ひっぱったりが多くなるのです。

手をつないで歩くとき、顔を歩く方向に向けることはできる子もできない子もいるでしょうし、橋をくぐるときや二人組で歩くときなどに幼い手のつなぎ方にもどることもあるでしょう。

子どもたちには、歩き方以外にも楽しみたいこと、経験してみたいことがたくさんあって当然なのですから。

 

いろいろな歩き方を楽しむときに、大人が一緒に歩かない方がよい場合も少なくありません。

また、子どもたちだけで歩く場合には、大人が手拍子などで拍をとった方が上手くいくことも考えられます。

子どもたちの歌や歩きを軽やかな手拍子でリードすることは、決してやさしいことではありませんが、必要なことです。

大人も自分の鼓動感や内的聴感をつねに発達させましょう。

 

遊びの幅が広がってくる!!5歳児の歩き方

これまでの積み重ねの上に、隣の子と手先だけで手をつなぎ、顔を歩く方に向けて、その子なりに美しく歩けるようになることが1年間の課題でしょう。

橋や門の下を、手をつないだ2人組でくぐるとき、2人のうちのどちらかが先になって、つまり”たてになって”くぐる習慣も形成したいものです。

うずまき、うねり歩き、ことにそれが反対方向に戻るときなどもぐちゃぐちゃにならないで歩けるとよいでしょう。

先頭になる子どもの月齢や運動発達(ことに空間知覚)によっておおいに違うはずです。

年長の子どもたちの歩きをよくするためには、クラスの子どもたちの発達や経験をよく見きわめて、必要であれな3歳、4歳児クラスの課題にも立ち戻りながら積み重ねていくことです。

>>わらべうたの教育的効果とは?わらべうたのもつ3つの方向性 わらべうたにはこんな効果があった!! 

感情が生み出す『わらべうた』の不思議な力

子どもはだれかが失敗したようなときにも笑うことがあります。

これは「あれっ、まずかったな」という感情(当惑)表現、ないしは緊張が生むふるまいといえます。

柔らかい雰囲気、ユーモアを歓迎する姿勢、失敗が挫折にならないかしこさは、小さな子どもたちが音楽をするためになくてはならない事柄です。

いろいろな感情がたくさん流れるということは、音楽することの本質です。

子どもたちはわらべうたの中でも、このことを実行しているのです。

しかし、子どもたちは大人の”まじめな練習意図”とは別にふざけてみたり、笑い転げてみたりすることがあります。

積み木を摘むことと同じように、それを壊すことも、やりたくてたまらないことだといわれます。

くり返す喜びのために崩す喜びがある?

せっかく積み上げていったあげくに、それを崩すことがあそびの”ミソ”なのです。

そしてだんだんと、どうしたら壊れないか、に関心が向いていきます。

たとえ”不適切”に思われても、抑制してしまえば、音楽的情動の灯も消されてしまいます。

この”不適切”なことも、わらべうたあそびでは、可能なのです。

 

わらべうたのしぐさ遊びから得られるものとは??しぐさ遊びはイメージが大事だった!!

しぐさ遊びにかかわるイメージは(おなべ、かじ屋など)想像をふくらまし、気分を出すことにその役割があります。

直接、目に見えるしぐさやその形にこだわることは危険です。

音楽で用いるイメージは、視覚的なもの、目に見える形よりも、むしろ動きの性質や光・香り・重量といった感覚的想像に働きかけるものです。

何かを感覚する時、何か繊細なもの、とても珍しいもの、大事なものに触れるとき、だれでも柔らかく、指先の本の少しの表面で触ろうとするでしょう。

こどもは大人よりずっと不器用で、何かを感覚したり、感じたりするときに身体全体を使ってすることが普通ですし、それが子どもらしさでもあります。

それと同時に、子どもはすでに生後10か月で指先をつまむという能力が備わっているのです。

 

子どもの模倣の力を引き出すわらべうた!!模倣の喜びを大切に

しぐさをすることは、模倣期になる子どもにとって大きな喜びです。

しぐさをすることによって、自分でないものになれるからです。

男の子もお母さんになってみる、女の子もかじ屋になってみる。

男の子だから、女の子だからというイメージだけでなく”なってみる”おもしろさがありますね。

 

子どもはしぐさ遊びを通して、さまざまな、あまり身近ではない動物、道具、職業、人間などを体験的に知ることができます。

一般的には表現あそびなどといわれますが、わらべうただけではなく、コミュニケーションや思考を発達させる課題でもあります。

模倣によるしぐさや動きを発達させるのに大事なことは観察能力を発達させることです。

小さいときは模倣しようと思うものに、まずはなってみることでよいのですが、回を重ねるうちに、月齢が進む中で、そのものの特徴や動作化されるように子どもたちを方向づけましょう。

 

>>わらべうた遊びで楽しくスキンシップ!3~5歳向けわらべうた一覧

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