12月6日は聖ニコラウスの日でした。
シュタイナー学園では、この「ニコラウスの日」を大切な行事の一つとしています。
そもそも私は、ニコラウスの日を知りませんでした。(キリスト教徒ではないので・・・)
簡単にいってしまうと、聖人ニコラウスはサンタクロースとなった人のことです。
今では、サンタクロースを知らない子どもはいません。
では、サンタクロースとはいったいどの時代から生まれたのでしょうか。
そんな疑問を解決するのが、「ニコラウスの日」です。
サンタクロースの起源と由来
無実の罪に問われた死刑囚を救った聖伝
4世紀頃の東ローマ帝国・小アジア(現トルコ)のミラの司教セント‐ニコラウスは、ある時、貧しさのあまり三人の娘を身売りしなければならなくなる家族の存在を知りました。
そこでニコラウスは、真夜中にその家を訪れ、窓から金貨を投げ入れます。
このとき暖炉には靴下が下げられていており、金貨はその靴下の中に入ったといいます。
この金貨のおかげで家族は娘の身売りを避けられたという逸話が残されています。
この逸話が由来となり、「夜中に家に入って、靴下の中にプレゼントを入れる」という、今日におけるサンタクロースの伝承が生まれました。
ニコラウスの日で行うこと
日本のイベントでは、サンタといえば、「クリスマス会」ですね。
みんなでごちそうやケーキを食べたり、ゲームをしたりして、パーティーのように過ごしますよね。
そして、最後にプレゼント交換やプレゼントをもらったりして・・・・。
学園では、ザ・イベント!!という感じで大々的に行うわけではなく、「ニコラウスからの贈り物」として、2年生が全学年にクッキーを配るようです。
次女が2年生なので、
「教室のドアをたたく音がして、出てみたら、たくさんのクッキーが置いてあったの!それを、みんなに配りに行ったんだよ~!」
と教えてくれました。
なぜ2年生?と考えましたが、まだ淡い夢見心地の8歳という年齢が、ニコラウスとの関係を結びつきを強くするのかなぁと思いました。
シュタイナー教育では、9歳を「ルビコンを渡るとき」といって、9歳の危機ともいいます。
シュタイナーでなくとも、このあたりの年ごろの子どもたちを、子どもと大人の堺で揺れ動く「ギャングエイジ」とも呼ばれていますね。
そういったことも考えられての、2年生なのかな、と思いました。
「サンタクロース」=「ニコラウス」の伝えたい事
学園で行ったことはこれだけ。
みんなで集まったりするわけでもなく、淡々と配る、受け取る。
ちょっとさみしい?と思うかもしれませんが、そういった人の動きが子どもの心に与えるものは、
またこの季節が来たんだな、
とか、
もらってうれしい
とか、
自分たちが配ることを誇らしく思ったり
だとか、
そんな風にそれぞれが感じることがあるのだろうなと思います。
私は、子どものころクリスマスといえば、両親に
「何がほしい?」
と聞かれて育ったので、サンタクロースはほしいものをくれる人、もしくはクリスマスプレゼントはほしいものがもらえる日、だと思い込んでいました。
そして、大人になってからはサンタクロースではなく、クリスマスプレゼントとして、友達や恋人に贈り物をするという習慣になりました。
さらには子どもが生まれると、どうやって子どものほしいものを聞き出そう?とあれこれ考えるようになり、「もしかしてサンタクロースという存在に踊らされている?」と思うようになってしまいました。
そんな時に、出会った「ニコラウス」。
プレゼントをもらうことが当たり前ではないこと、サンタクロースは欲しいものをくれる人ではないということ、サンタクロースの本当の意味を知ることができたように思います。
そして、子どもたちにも、ニコラウスの人に対する想いを知ったうえで、サンタクロースというものを知ってほしいなぁと思いました。
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