シュタイナーのおもちゃを初めて見たとき、何とも言えないほっこりとした、そしてワクワクと心弾む気持ちになりました。シュタイナーは子どもには自然素材のもの、完璧ではなく想像力を働かせるものを勧めています。木の塊であったり、お人形の顔が完全でなかったり・・・。そういう素朴なおもちゃにかかわることで、子どもは自分という感覚を強めます。積み木がイスになったり、はしごになったり、人形の表情が変わっていくなど。。。これは子どもの心が働くことによって、それらがいろんなものに変わっていくということです。子どもの想像性を引き出すシュタイナーのおもちゃたち。わが家で買ったものや、幼稚園で使われている、オススメおもちゃをご紹介します。
おすすめおもちゃ
お山の積み木
自然な形をそのまま生かしたナチュラルな積み木セットです。素朴でありながらも木の重さ、ぬくもり、そして香りなど、いろいろな感覚を刺激してくれます。シュタイナー教育を知ってから、私は真っ先に買いました。
子どもの反応は・・・・
実は初め全然遊んでくれませんでした( ;∀;)完成したおもちゃばかりを与えていたせいでしょうか・・・・。
穴の開いたパーツもあり、棒状のものを挿し込んであそぶこともできるので普通の積み木よりも想像力が広がりそうなのですが、私自身が遊んで見せても、まったく興味を持たず( ;∀;)おもちゃをローテーションするなどしましたが、長女は目もくれない感じでした(;´д`)トホホよくある積み木と違って、形がすべて違うので形のそろっている積み木になれていると扱いにくかったのかもしれません。
しかし!!その後、次女と長男が生まれてから、ようやく出番が来ました~(∩´∀`)∩お山の積み木を電車に見立てたり、人形ごっこの家具にしたり・・・・。半円の形もあって、同じ形のものがないので子どもたちは自分のお気に入りの形の積み木をみつけたり。たくさん触っているとだんだん肌触りもよくなって、、、触っているだけで気持ちがよくなります。
四角や長方形の積み木も我が家にはありますが、子どもたちは遊びの中でいろいろと使い分けているようでした。
蜜ろう粘土
こちらは蜜ろう粘土。色がとてもきれいで、カラフルな色が子どもの目を引きつけ、遊びを刺激します。手のひらの温かさでやわらかくしてから創作スタート。薄くのばしても透明感や光沢は変わりません。板状のねんどを使いたい分だけ、手で温めて使います。やわらかくなるまでの時間は子どもの想像力を引き出す時間。常温で保管でき、何度でもくり返しあそべます。
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わが家ではじめて蜜ろう粘土を使ったとき、子どもたちは色のきれいさに夢中になりました。色の種類が豊富なので、人形を作ったり、動物をつくったり。透明のビンに貼り付けてもきれいです。何度も使えますが、冬は硬くて、一度丸めたものだと時間がかかったりすることもあります。それでも、ゆっくり時間をかけて何をつくろうかなぁと考えながら蜜ろう粘土を触っていると、ほんのり甘い香りが・・・。大人も癒されます。
羊毛セット
簡単に羊毛フェルト作りができるセットです。こちらは子どものおもちゃ・・・ではなく、大人が子どもにつくってあげるものです。先端に凸凹のついた専用針でちくちくと刺すだけでいろいろな形がつくれます。今では手芸屋さんでもよく見かけるようなりましたね。手芸屋さんで売っているものは、形のはっきりしたものが多くありますが、シュタイナー教育で使われる羊毛人形はフワッとした雰囲気を感じるものが多くあります。
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人形などちょっと難しそう・・・と思うかもしれませんが、なにも人形を作る必要はありません!!ちょっとした羊毛で簡単に作れるものもたくさんありますよ。ヤシャブシの実に黄色い羊毛を巻き付けて、トランスパレント で羽をつければかわいい蜂の出来上がり♪
ちいさな実用品などもつくれます。カラフルな羊毛をいろんな形に変えて楽しみが広がります。
アウリスグロッケン
「レ・ミ・ソ・ラ・シ」というペンタトニックの音階が心地よく響きます。シュタイナーは7歳までの子どもの意識には「レ・ミ・ソ・ラ・シ」の5度の音階の奏でるメロディーが快適で心地よいと考えました。これは日本のわらべ歌でもおなじみの音列なので、自然に口ずさんでしまうような親しみを感じさせます。
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幼稚園では活動が変わるときに、やさしいメロディを流して子どもに伝えていました。先生が出す優しい音に子どもたちが静かに聞き入る様子は、聴くことを大切にしているシュタイナー教育ならではだなぁと感じました。どこから叩いてもつながる透明感のある音は子どもに安心感を与えてくれます。
プレイクロス
光沢のあるただの一枚のシルク生地。でもそのシンプルな布から子どもたちの想像は広がっていきます。山や川に見立てたり、椅子に掛ければちいさなおうちに・・・。ファンタジーの力で何にでも変わるシルクの布です。
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わが家でナンバーワン!!と言ってもいいほど人気のあるのが、このプレイクロスす。手触りも発色もいいクロスを一枚用意してあげるだけで、子どもたちは思いもしないようなあそびをはじめます。体に巻き付けてドレスに見立てたり、マントにしたり。布を結び合わせてテントにだって変身します。ママの真似をして布を洗濯物にみたててたたんだり、木製アイロンをかける様子はとてもかわいらしいですよ。いい素材に触れることで、子どもの感性は自然に育っていくようです。
おすすめBOOKS
シュタイナーは子どもの持つファンタジーの世界をとても大切にしていました。子どもが使うおもちゃで子どもはどの様に成長していくのか??おもちゃが子どもに与える影響とは?もっとシュタイナー幼児教育を知りたくなったら・・・・。シュタイナー幼児教育関連書籍をいくつかご紹介します。
子どもの体と心の成長
子どもの体と心の成長 [ カロリーネ・フォン・ハイデブラント ]イザラ書房/刊
シュタイナーは著者を「生まれながらの教育者」と評しました。シュタイナー教育の古典といわれるくらいわかりやすく語られています。子どもの体の発達と心の様子をわかりやすく描かれた本です。
シュタイナーコレクション1~子どもの教育~
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ルドルフ・シュタイナー/著 高橋巌/訳 築摩書房/刊
シュタイナー自身が解説する、シュタイナー教育の入門書です。シュタイナーは教育だけでなく、農業、芸術、医療、建築とさまざまな分野に取り組んでいます。シュタイナー教育を詳しく知りたくなったら一度手にしてみて下さい。教育に関することが分かりやすく、詳しく書いてあります。
七歳までは夢の中
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松井るり子/著 学陽書房/刊
米シュタイナー幼稚園での体験を母親の目線で綴られています。そのため、シュタイナー幼稚園での様子がとても分かりやすくなっています。なぜ7歳までを大事に過ごすの?シュタイナー教育の入門書としてもおススメです。
日本の『シュタイナー』その現場から
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『日本の『シュタイナー』その現場から―教育・建築・農業・医療ほか』
白樺図書/編 イザラ書房/刊
園、学校、芸術、建築、農場、医療・・・さまざまな分野に広がるシュタイナー。実際のシュタイナー教育の現場を紹介しています。
キンダーライムなひととき
シュタイナー的生活を実践する、としくらさん親子の日常を綴った一冊です。季節のあそびがたっぷりはいっていて、親子で過ごすのが楽しくなる本です。シュタイナー教育を家庭で実践してみたい方にはおススメです。
『キンダーライムなひととき』
としくらえみ/著 クレヨンハウス/刊
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まとめ
シュタイナーのおもちゃはインテリアとしてもおしゃれに飾れるので私自身、お気に入りでよく使っています。羊毛キットなど、大人が子どものかたわらでなにか手仕事をしていると、子どもも興味をもって見に来るのでいっしょに手仕事をしてみたりあそんだり・・。
我が家ではプレイクロスが大人気。マントにしてみたり、腰に巻いてお姫様になったり、部屋の仕切りとして使って自分たちのあそびスペースをつくるなどして大活躍です。子どもの想像力を邪魔しないのでとってもおすすめです。シュタイナー教育は家庭で取りいれやすく、どこかほっとできるものばかり。子どもの生きる力に出会えますよ。
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