外出できないことへのストレス対応
新型コロナウィルス感染拡大防止のために、緊急事態宣言、外出自粛要請がだされて、親子で過ごすことの多くなったこの春。
遊びたい盛りの子どもたちとそれに付きあう親たちはどのように過ごしたらいいのでしょうか。
長い時間、部屋の中にこもっていると、子どもも大人もストレスがたまってしまいますよね。
そこへ外出できないことへのストレスを緩和するガイドラインが国連の関連委員会から提案されました。
これは東邦大学教授でストレス治療の専門家の小山文彦さんが発信されています。
[新型コロナウイルスなど、不安からくる”ストレス”に対処するには?]
これらをみていくと、なんとシュタイナー教育で日々行われていることと繋がっていることに驚きました。
シュタイナー流?ストレス解消法
生活リズムを崩さないことは心がけていましたが、そのほかに何ができるのか、どのように過ごしたらいいのか、そして具体的に何をやったらよいかわからずにいました。
シュタイナー教育では、初めて出会う学びを大事にしているため親がヘタに知識を教え込まないよう気をつけなくてはいけません。
なので、勉強という面では家庭でどの程度やって良いものか、まったくわかりませんでした。
けれども、家庭の過ごし方について先生からアドバイスをもらったり、学校で日々行っていることを家庭でもできるということを聞いて日々の生活が活気づいてきたように思います。
ここでは家庭でできるシュタイナー流ストレスケアをご紹介します。
大事なのはまず
◎日課を作ること。それを書き出して実行すること
これはリズムのある生活をするということです。
学校や休みであろうと、同じ時間に寝起きすることは心も体も安定させます。
◎心を創造的に表現すること
楽器を奏でる、料理をする、美しい色や形などを表現することは五感を刺激し、心が豊かになります。
◎一緒にいる大人のストレス緩和にも役立つこと
大人は電子機器を多用するため、疲幣しています。
そこで、子どもと一緒に遊んだり、リラックスすることをやってみましょう。
子どもをほめたり、抱きしめたりスキンシップをとることで、自分が何か与えてあげているという安心感を得ることも大切です。
◎外出できるようになったら・・・とやりたいことを思い浮かべる
イメージすることは心にさまざま影響を与えます。
心の持ち方がプラスになるように楽しいことを考えてみましょう。
実体験のおはなし
わが家は年の離れた姉弟がいるのでどのようにして3人のリズムを作ろうか・・・と考えました。
まずはスケジュール作り。学校でいうと時間割ですね。
末っ子は幼稚園なので、学習をするにはまだ早い、、けれども姉たちは机に向かって何かやっている・・と一緒にやりたがる=邪魔をしたがる(-_-;)
という感じでしたので、同じ時間にそれぞれに課題を与えることに。
姉たちは楽器の練習や日記、今までの復習など。
末っ子長男とは、幼稚園でいつも行っているおやつ作り。それからカプラ、水彩などなど一緒にやるようにしました。
そして、日光浴も大事ということでみんなで散歩の時間も作りました。
運動すること、日の光を浴びることは免疫力アップにつながるので、適度に必要なんだとか。
外出自粛中ではありますが、やはり子どもは外へ出ると元気になりますね。
お昼ご飯は、子どもたちで料理を担当してもらいます。
自分たちで食べたいものや作ってみたいものがあるようで、わりと張り切ってやってくれます。
そして、午後は自由時間。
読書や手仕事、オイリュトミーなど好きなことをして過ごしてもらいます。
この時間割を作ったところ、子どもたちに変化がありました。
それは、決められたことをやるという意欲と喜び。
何もない状態で、ただ過ごしているというのは退屈で仕方がなかったようなのです。
時間割を作るまでは、自分たちで好きなことを好きな時間に考えて遊んで・・・と過ごしていましたが、考えがなくなると「つまんない」とすぐに口に出し、姉弟ケンカが始まる始末でした。
自分たちで遊びを考えだす、ということもさすがに1か月以上続くとネタも尽きるようです。
ただ、時間割をかいて子どもに「これをやるのよ!」というだけではもちろんいけません。
子どもとともに過ごす大人も同じリズムで過ごすことが大切です。
大人が「今日はちょっと違うことやりたいから・・・!」
と子どもから目を離した途端に、子どもたちは何もやらなくなります。
こんな時、本当に子は親の鏡だなとしみじみ思います。
子どもとともに、話す、笑う、絵を描く、本を読む、料理をする、掃除をする、抱きしめる、思いやる、感謝する・・・たくさんの家庭での過ごし方や心の持ち方をこの機会にたくさん感じたいですね。
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