2歳児が楽しむ遊びとは?2歳児の発達からみる親子でできるおすすめの遊び

いやいや期 わらべうた

2歳児というと「イヤイヤ期」「魔の2歳」など言われますが、これは子どもが順調に育つのに必要なこと。毎日子どもと過ごすお母さんにとっては大変なことではありますが、2歳児の発達段階を知ることで「これでいいんだ!!」と思えることもあるはず!

ここでは、2歳児の特徴と家でも外でもできるわらべうた遊びをご紹介します。

いやいや期

2歳児の特徴

自分にしてもらったことを共有しようとする時期です。自分がしてもらって楽しかったあそびを、大人、人形、友だちに・・・と今度は自分がやる側になって同じことを再現する姿が見られるようになります。

大人が人形をもって揺らせば、自分も人形を持ってきて揺らします。人形をおんぶする、寝かせるなどの姿が見られるのもこの時期です。子どもが扱える人形などを用意してあげるとよいでしょう。この時期になると、かなりの刺激も受け止めることができるようになってきます。それにつれて、腕の刺激、指の刺激になる「腕あそび」や「指遊び」「頭からおへそ」への遊びが楽しめるようになっていくでしょう。

>>2歳児の特徴は?保育内容などを詳しく解説【ベスト保育メディア】

 

運動能力が伸びて、言語発達、認識がすすむ時期

2歳を過ぎると足指の力が抜けて、足裏を使う歩行がしっかりとできるようになってきます。今までの遊びの繰り返しのほかに、しがみつく経験をしてほしいと思います。子ども自身が自分の身を守るためのも、おんぶを経験しておく機会を大人はぜひ作りましょう。もちろん、おんぶ紐などは使わずに子ども自身の手で、大人の肩にしがみつく経験です。あそびの中でぜひやってみてください。

子どもが大きく、重くなってきて2人3人と膝にのってくると大人の体力が持たなくなりますし、「人持ちあそび」も力が必要になってきます。大人の身体を守るのも大切ですから、この時期は2人の名前が入れられる「膝のせあそび」や子どもを背中に横向きで背負う「横おんぶ」がおすすめです。横おんぶをして怖がる場合には「その子にとって」はまだ早すぎるあそびと考えてやめておきましょう。大人2人で手車を組んで上に子どもを乗せる、または、2人の大人が子どもの脇の下と足をもって揺らす遊びもおすすめです。

平衡感覚の遊びを好んで、1人でぐるぐる回る子どももいます。バランスをとる遊びもあるので、周りにぶつかって危険でないかを気を付けてください。こんな時に歌をうたうと、うたの終わりにとまる瞬間ができるので危険も回避しやすいでしょう。

両足跳びも盛んにする時期です。固いコンクリートではまだ危険なので、土の上など地面のやわらかいところがよいでしょう。

大人との会話だけでなく、友だち同士の会話も楽しめるようになってきます。この時期に”よだれがとまらない””発音がはっきりしない”などの子どもを見かけることがあります。このような子どもの多くは、「口唇の弱さ」が原因となっているようです。大人が話す場合、口元が見えるようにはっきりと話すのはもちろんのこと、口唇を使う遊びや、返事を必要とする遊びを行うのもよいでしょう。力をいれて思いっきり吹くあそびや、力を抜いて吹くあそびも有効です。春から夏にかけてたんぽぽの綿毛を飛ばす、他の季節には、小さな毛玉をふっと吹いて飛ばす、シャボン玉を吹くことなどができます。

知恵や観察力がついてくるようになると「あてっこ」が楽しめます。手の中に身にお手玉、どんぐり、小石などを入れて、どちらの手に入っているかを当てるあそびです。2歳を過ぎると「どっちだろう?」と予測すること、観察することが始まるので「あてっこあそび」をより楽しめます。

1歳の時期に、開いた両方の一方にお手玉を乗せて見せ、次に両手を合わせて左右どっちらかのげんこつにお手玉が入るようにしてから2つのげんこつを見せて、「どっちに入ってる?」と聞くと、子どもは初めて見たときにお手玉がのっていた方に「入ってる」と答えます。短期記憶が発達してきているからです。今見た方に入っているはずだと思う1歳児との違いが2歳児では見られるようになります。

 

2歳の“しぐさ遊び”について

乳児では、たとえ3歳になった子どもが多くても、直接しぐさで鼓動をあらわすような遊び方をする必要がありません。それよりも、一人ひとりの子どもが自分の鼓動だけをあらわせるような遊び方が適切です。そのためには、子どもは大人の真似をして、なにか道具(布、お手玉など)をもって、または人形をいじったり、二人でふったりしながら、自分から好きな歌をうたいだすことがよいです。それに小さい声で大人が歌を添えてやります。

二人組で人形、布などをもってする良い遊びとしては、

  • たけんこがはえた
  • がんぜがのんの
  • バッタン、バッタン、バッタンサン

などがあります。

大人が一対一で遊ばせ遊び歌をしてあげてきた曲の中から、

  • せっくんぼ
  • おすわりやすいすどっせ
  • ぎっこんばっこんよいしょぶね

など、大人が入って数人の子どもが体全体で鼓動を感じたり、あらわしたりするので、腕とか、手、体の部分だけで鼓動をあらわすしぐさ遊びよりも、よりやさしい段階になります。

2歳の後期からは、ミニ集団遊びができるようになります。これは、子どもたちが自立して鼓動をとることが主眼ではなく、大人のまわりに集まって何か楽しいことをする、という人間(仲間)関係の発達段階の活用になります。そのため、この年齢の音楽的能力に即した課題、遊びではありません。

2歳の終わりから3歳にかけて、子どもたちは互いに手をつなぎたがり、まるくなって何かをするのが好きです。今まで、自分一人だけが大人に何かしてもらったり、大人と遊びたかったりしていたのが、他の子とも〝肩を並べてみたい“という気持ちが出てきます。

これは、この年齢の子どもたちのミニ集団隊への意欲です。しかし、そのことですぐに一緒に行動したり、ルールを守ったりすることにはつながりません。ですから、子どもだけだとすぐ大声で怒鳴ったり、テンポがやたらと早くなったりします。

子どもたちがそのようなことを始めてしまう前に、大人の方から誘って、大人が先になってうたったり、動いたりして、一緒に遊んであげましょう。(いわば集団の遊ばせ遊びです)一度に輪の中に入る人数が4~5人よりは多くならないように、また同じメンバーで遊び続けないようにしましょう。

始める時には、一人、二人の子のわらべうたをうたってやったり、語呂合わせを言ってやったりしているところから、目立たないようにもう2~3人の子を誘って、他の遊んでいる子どもたちの邪魔にならないところで遊ぶといいでしょう。

子どもはこの年齢で、もっとも怒鳴り声になりやすいものです。一度習慣化すると、幼児になってからも美しい声で人の声を聴きながら歌うことができなくなります。充分に注意しましょう。

>>わらべうたとは??わらべうたの効果と特徴 子どもを育てるわらべうたあそび

スポンサーリンク

タイトルとURLをコピーしました