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わらべうたの音楽的特徴とは? 

公開日: : 最終更新日:2022/08/14 わらべうた

     

日本の伝統的な音楽は、5音階の拘泥されており、5つの音の並び方と終止音の違いによって、民謡・律音階・都節・琉球などの音階に分かれられます。

わらべうたはその中でも民謡音階が基本となっています。

わらべうた 3つの音楽的特徴

音階

日本の民謡やわらべうたには、世界でも珍しい特徴が二つあります。

1つはものすごく音程の幅が狭いということです。

日本の子どもはものすごく耳がいいのです。

というのは、日本のわらべうたは、レ・ドという二つの音が基礎となって出来ています。

このレ・ドという2度の音程を中心としたわらべうたの節というのは、世界でも非常に珍しいのです。

実際に使われる音域は、子どもにとっての歌いやすさを反映して狭いものも数多くあります。

 

そして、もう一つはわらべうたの数がものすごく多いということ。

日本のわらべうたはとにかく数が多いのです。

わらべうたの本が各県に1冊ずつあるほど。

どこの民族にもありますが、民謡という大枠の中に、子守り歌とかわらべうたがあります。

そして、そのわらべうたは、民謡という大きなもののへその緒のようなもので、いちばん大事な音、いちばん大事なリズムの特徴などそういったものを備えています。

ですから、どんな民謡にいろいろ複雑なものがあっても、日本のわらべうたを聞いたり歌ったりしていると、その本質はわらべうたの中にしっかり入っているということがわかります。

 

音域が狭いということがなせよいのか?

これは声帯がたいへん傷つきやすいということによります。

子どもは一般的に筋肉がまだぶよぶよしていて、水分でいっぱいです。

そのときに、無理にいろいろなことをすると、傷ついてしまい、伸びる時に伸びていきません。

ですから、大声を出してはいけないし、ホコリがたつところでしゃべってはいけない。

大人が気を使ってあげなければならない体の部分なのです。

歌をうたうことは心の健康のために大変楽しいことですが、歌っているうちに声帯が傷ついたり、硬くなってしまっては元も子もありません。

子どもが歌をうたうときに音域の狭い、だけどバリエーションの多いわらべうたは本当にぴったりなのです。

 

拍感

わらべうたは、身体のなかの鼓動感に添っていきます。

そのため、重力に従い大地を踏みしめるような2拍のまとまりから構成されているのが特徴です。

また、子どもをやさしく抱え、左右に揺らしながら子守り歌をうたう場合も、子どもをひざに乗せて上下に揺らして遊ぶ場合も、おのずと2拍子になります。

 

同時に2つの音が聞こえていると、子どもには全く受け入れられないものになります。

自分が歌をうたう、あるいは先生や親が歌をうたってくれる、それははっきり聞き取ることができるからです。

けれども、伴奏がつけばそれが難しくなります。

ピアノやオルガンの伴奏は、子どもにとって音楽を音楽でなくしてしまうものなのです。

カノン(輪唱)を子どもが自分たちだけでできるようになるのは、小学校1年生の終わりごろです。

自分の中の拍感、節がどこかへ行ってしまう人は、それはまだ単旋律性が身についていないということ。

子どもは単旋律しか受け入れる力しかないのです。

わらべうたには伴奏をつけずに、拍感を大事にしたいものです。

 

 

リズム・メロディ

わらべうたは、言葉と強く結びついているため、言葉のアクセントや抑揚によって旋律の形が左右されます。

また、旋律を伴わないわらべうた(唱えうた)も同様に、実際の話し言葉にリズムが添っていきます。

地方の方言や言葉づかい、そして抑揚がわらべうたに反映されるため、同じわらべうたでも地域によってリズムや・メロディが変わる場合があります。

 

わらべうたの拍感は、日本人がかつて農業中心の生活を行う中で培った重力に向かう2拍子を反映したものであり、身体感覚と密接に結びついていること、子どもにとって歌いやすい音域であること、その旋律が子どもを取り囲む環境の中で使われている母国語(方言)と無理なく結びついていることなどが音楽的特徴といえます。

これは、同時に繰り返し歌いたくなるしかけとしても、うまく機能しています。

 

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