子どもが風邪をひいてしまうと、仕事に行けなかったり、看病で疲れてしまったりしますよね。
でも、季節の変わり目は体調を崩しやすいもの。
そこで、風邪をひかない体をつくるためにも、心がけておきたいことをまとめました。
風邪予防の6つの方法
風邪予防のために必要なこと・・・・それは、
1.栄養バランスの良い食事
2.質の良い睡眠
3.マスクでのどを守る
4.手洗い・うがいをわすれない
5.腸内環境を整える
6.室内を乾燥させない
ここでは具体的にどのようにすればよいか、ご紹介していきます。
【1】栄養バランスの良い食事
体は食事によって作られていると言えるほど、食事の影響は大きいです。
子どもを大きく育てたいと思って、ご飯の量は増やしているけど、おかずの品数は少ないということはありませんか?
いろいろな栄養を取るには、量は少なくてもいいですが、おかずの数を増やすことが大切です。
特に、風邪の菌やインフルエンザのウイルスなどが侵入する時に通る粘膜の強化になる、ビタミンA・B2・亜鉛は積極的に摂りたいところです。
ビタミンAを多く含む食材には、カボチャやニンジンなどの緑黄色野菜・レバー・チーズなどがあります。
ビタミンB2を多く含む食材には、レバー・納豆・卵黄などがあります。
亜鉛を多く含む食材には、牡蠣・豚のレバー・煮干しなどがあります。
これらの食材を毎日継続して摂るようにすると効果が表れやすくなります。
【2】質の良い睡眠
質の良い睡眠は免疫力を高めてくれます。
逆に睡眠不足などは風邪にかかりやすくなります。
大人は一日7~8時間が理想。
子どもは10~11時間が理想的です。
子どもなので睡眠不足になっていることは少ないと思われるかもしれませんが、世界から見ると日本の子どもの睡眠時間は少ないようです。
先進国では、乳幼児は19~22時までに寝かす国が多いのですが、日本では22時以降に寝かす家庭が多くなっています。
また、小・中・高校生の夜更かしも最もようです。
なので、子どもは思っている以上に寝不足になって、免疫力が落ちている可能性があります。
そして睡眠時間を確保できていても、睡眠の質が悪い場合もあります。
寝るまでテレビやスマホ、タブレットで遊ばせていると、画面から発せられるブルーライトによって、脳が興奮するため、寝つきが悪く、入眠が浅くなります。
また寝る前に食事をすると、眠った後も胃腸が働くことになり、深く眠ることができなくなります。
共働きしている家庭も多いかもしれませんが、これらの習慣は、睡眠の質を下げてしまうので、改善する方が子どものためになります。
【3】マスクでのどを守る
マスクは風邪の予防の定番ですよね。だから子どもに、マスクをさせている親御さんも多いと思いますが、マスクの付け方によっては、予防効果が低くなってしまいます。
マスクは自分の顔の形に合ったものを付けることが大切です。
マスクをしているだけで、風邪の菌などが口や鼻に入るのを防いでくれると思ってしまいますが、意外とマスクと顔の間に隙間があるため、侵入してきます。
その隙間が原因となって風邪をひく場合もあります。
子どもなのに大人用のマスクをつけたりしていると、マスクが大きい分、隙間も大きくなってしまいます。
そのため、子どもには子ども用サイズのマスクをつけるようにしましょう。
またマスクをつける時には、耳にかけてから、鼻の部分を折ると隙間ができやすいです。
マスクをつける前に、鼻の部分2つにおり、マスクを広げてからつけると、隙間が無くなるので予防効果が高まります。
【4】手洗い・うがいを忘れない
手洗い・うがいも、風邪の予防では鉄板ですよね。
手洗い・うがいについては、日常的に行っているご家庭であれば大丈夫ですが、注意点があります。
それは、手洗いの仕方です。
手洗いはハンドソープや石鹸をつけて行いますが、どのくらいの時間、洗っているのでしょうか?
案外、数秒ですすぎ出す人は多いかもしれません。
しかし、手洗いの時間が短いと、菌やウイルスの多くは手に付着したままです。
なので、ハンドソープを付けて45秒ぐらい揉み洗いし、15秒かけてすすぐのがオススメです。
60秒の手洗いは長いように感じるかもしれませんが、きらきら星を歌えば30秒くらいなので、二番まで歌うとちょうどよいです。
親子で歌うたいながらやってみるのも良いかもしれません。
うがいついでに口のまわりもあらうと、付着したウィルスが体内に入るのを防ぐことができるのでさらに効果的です。
また、家族で同じタオルで手を拭くことは避けた方がいいかもしれません。
同じタオルを使うことで、家族から風邪をもらいやすい原因になるからです。
同じタオルを使っていても、大人は免疫力があるため風邪をひかず、免疫力の低い子どもだけかかってしまうこともあります。
なので、個人個人のタオルを準備するか、同じタオルを使う場合は、こまめにタオルをかえると風邪をもらうリスクが低くなります。
【5】腸内環境を整える
腸内には体全体の約6割の免疫細胞があると言われています。
そのため、腸内環境を整えることで、免疫力を上げることができます。
腸内環境を整えるには、善玉菌を多くすることが大切です。
善玉菌の代表には乳酸菌やビフィズス菌があるので、これらの菌を食べ物から摂取するのが効率的です。
乳酸菌は、ヨーグルトなどの乳製品、お味噌などの発酵食品、漬物などに多く含まれています。
ビフィズス菌は、食べ物の中にはいない菌なので、ビフィズス菌を加えたヨーグルトなどを食べると摂取できます。
しかし、ヨーグルトを食べるだけで免疫力が上がるかと言えば、そうではないようです。
ヨーグルトの食べ方によっては、効果を実感できない人も多いようです。
何故なら、人それぞれで腸内にいる乳酸菌の数や種類が違うからです。
なので、友達に効果のあったヨーグルトでも、自分には効果がないということもよくあります。
また、乳酸菌の数は300種類以上あるため、メーカーによってヨーグルトに入っている乳酸菌の種類が変わってきます。
そのため、自分に合った乳酸菌を探す必要があります。
自分に合った乳酸菌の探し方は、同じヨーグルトを2週間食べ続けて、体調を観察することです。
体調が変わらなければ、効果はないと考えられますし、体調が良くなれば、乳酸菌が合っていたと考えられます。
ヨーグルトを食べる時は、温めてから食べると、腸内が温まり、腸内にいる乳酸菌が活性化するのでオススメです。
【6】室内を乾燥させない
室内温度を60%に保つようにしましょう。
冬はヒーターや外の冷たい空気、夏はエアコンの乾燥した風。
ウィルスは気温の低いところや、乾燥したところが大好きです。
ウィルスを活発化させないためにも、部屋では加湿器を使ったり、洗濯物を干したり濡れタオルをおくなどして湿度を60%保つように心がけましょう。
もうひと工夫して風邪対策!
風邪予防をしていても、少し体調がおかしいな・・・と思ったとき、いつもの予防プラスにやっておくと効果的です。
少しの変化でもちょっとした風邪の予防対策をとっておけば、こじらせません。
外出先から帰ったら鼻うがいを実践。これで風邪知らず
外出先から帰ったら、コップ一杯のぬるま湯に一つまみの塩を入れ、鼻からグッと吸い込んで口から出します。
鼻の粘膜についたウィルスまで洗い流せます。
風邪の関節痛には首の付け根にあるツボ周辺をマッサージ
風邪をひいて体の節々が痛いときは、首のつけ根にある出っ張った骨の下あたり手のひらでグッと押すようにマッサージすると痛みが和らぎます。
ここ、関節痛に効くツボなんだとか。
子どもが風邪ひいたときにやってあげています。
風呂上がりには足の水のシャワーをかけて出る
風呂上りに水を浴びると、抵抗力がついて風邪を低くなるそう。
湯舟でじっくり温まったら、冷水のシャワーを足元に5秒ほどかけてから出るのが私の習慣となっています。
温度差で血行が良くなり、しばらく温かさが持続します。
蒸しタオルを鼻に当てて呼吸を繰り返すとスムーズに
鼻づまり対処法です。
濡らしたタオルを電子レンジでチンして蒸しタオルにし、ふりさばいて少し冷ましてから鼻に当てます。
そのまま呼吸を繰り返すと、温かい蒸気で鼻がスーッと通ってきます。その後鼻をかめばスッキリ!!
風邪の素朴な疑問Q&A
風邪をひいたとき、これってどうなの?
と迷うことありませんか?そんな疑問を解決!
Q.風邪をひいたらお風呂に入ってはいけないの?
⇒原則として、熱がなくて症状が軽いようなら、入浴してもOK。
風邪のウィルスは気温や湿度が低い状態で活発になりますから、お風呂に入って体を温め、乾いていた鼻やのどの粘膜に湿り気を与えることで、調子が良くなることもあるでしょう。
ただし、入浴は意外に体力を消耗するもの。
湯舟につかることが刺激となり、症状が悪化する場合がないとは限りません。
シャワーだけで済ませるのも、湯冷めしやすいのでよくありません。
入浴すべきか迷うくらいなら、入らない方を選ぶのが得策です。
Q.高熱で暑くてもしっかり布団をかけないとダメ?
⇒「頭寒足熱」という言葉があるとおり、熱があるときは、頭を冷やして足元を温かくするのが基本です。
高熱だと布団をはいでしまうこともありますが、気温と体温差があるので、体感的にはすぐに寒くなってしまうはず。
こういう場合は布団を何枚も重ねるより、部屋を暖めて薄手の布団を1枚かける方がラクに寝られます。
子どもは特に布団をはいでしまいやすいので、おなかの出ない、上下続きのパジャマなどがおススメ。
靴下をはかせるのは、足の裏から汗を出して体感調節するのを妨げるので逆効果です。
Q.発熱時の水分はスポーツドリンクがいいの?
⇒熱が出ると、汗で急激に水分が失われるので、水分補給がとても大切です。
吸収の早いスポーツドリンクを飲むのはよいのですが、含まれている電解質を過剰にとってしまうと、体内のミネラルバランスが崩れることがあるので注意が必要。
1日2,3回飲むくらいなら大丈夫ですが、水分補給をスポーツドリンクだけに頼るのは避けてください。
あとは普通の水で十分です。
幼児の場合、1日に必要な水分摂取は体重1kgにつき100CCが目安。
子どもは脱水症状を引き起こしやすいので、熱があるときはたっぷり水分をとらせましょう。
(回答・女性のための生涯医療センター・参照)
まとめ
いかがでしたか?
風邪をひかないように気を付けているけれど・・・寒くなるとひいてしまったりするんですよね(;^_^A
でもちょっとしたポイントだけでも、日ごろから気にかけておくとこじらせることもありません。
風邪に対する知識があるのとないのでは、だいぶ違います。
ぜひ、参考にしてみてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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