日帰りで気軽に始められるのが魅力のハイキング。
子どもといっしょの際に気をつけたいことを押さえておけば、安心して家族で歩きだせます!
ハイキング&トレッキングの5つのポイント
1.子どもと歩くときのポイント
子どもと歩くときの基本ルールです。
親が知っておくのはもちろん、子どもにも伝えていきましょう。
子どもは「山側」を歩かせる
山道でガケのある側を「谷側」といい、谷側の反対側を「山側」といいます。
山道では、谷側を親(大人)が歩き、山側を子どもが歩きます。
尾根道の場合はできるだけ真ん中を歩くようにします。ガケから転落する可能性をできるだけ低くしたいため、子どもをガケから離すというのが基本です。
登りは子どもが前。下りは大人が前
登るときは子どもを先に歩かせてサポート、下るときは大人が先に回り込んで、子どもと待ち受けながら歩みを進めます。
常に親(大人)が子どもの下にいる状態で歩きます。
その位置関係にしておけば、子どもが足を踏み外しても、とっさに手を出すことができます。
逆に子どもが下にいると、緊急時に手が届かず危険なことも。
子どもの「歩き」を制限しない
子どもと手をつないで安全を確保するのは大切なことですが、登りや下りでは、両手が使えたほうが、子ども自身がラクな場合があります。
また、両手を使える状態が自発的に歩くことを促していきます。
親のサポートで子どもの動きたいように動ける状態をつくりましょう。
2.子どもの安全につながる注意点
子どもの安全は、親の心身の余裕と心構えで保証されます。
そのため、親が快適に歩くための準備は必須です。
歩き出す前にチェック!
バックパックや靴がしっかり装着されているか、歩き出す前にチェックしてください。
基本の装着ポイントは、体にフィットさせること。親子で確認しあいましょう。
チェックポイント!
<バックパックをしっかり背負えているか確認>
バックパックが体に密着しておらず、ふわふわ浮いていると、体が荷物の影響でブレやすくなります。
体重の軽い子どもはより影響を受けてしまうので、しっかりチェック。
<水筒はバックパックに入れておこう>
子どもが水筒を斜め掛けにしている姿をよく見ますが、できればバックパックの中に入れておきましょう。
水筒の紐が枝に引っかかたりすることを防ぎます。
【歩き始めたら・・・】
歩き始めても、快適な状態で歩けているか注意しておきましょう。
なにかに夢中になってしまうと、暑かったり寒かったりしてもそのままにしていることがあります。
また、休憩も子どもの様子を見ながら、取るタイミングを見計らいましょう。
【休憩をとるときの注意点】
歩き始めてから15分程度で一度立ち止まり、体温調節や水分補給をします。
その後、子どものようすを見つつ、休憩を取ります。
長く休憩を取りすぎると、逆に集中力が切れてしまうこともあるので、5分程度で終わりにするといいでしょう。
【歩き始めて少ししたら、体温調整を】
体温調節はこまめに行うのが基本です。
冬でも歩いているうちにホカホカして汗ばむことはよくあります。
そのときは、汗をかいてしまう前に、上着を脱いだり着たりしましょう。
3.年齢別の歩き方のポイント
年齢別にどんな時期なのか紹介します。
子どもが成長するとともに、気を配ってあげたい点が変化します。
0歳児(6か月~)
腰が据わったら、ベビーキャリーやおんぶ紐で背負って歩きます。
親が背負って山道を歩き慣れていない場合は、平坦なハイキングコースからスタートをいきましょう。
子どもは自分で歩くことができませんが、ハイキングでは山や森の空気、木洩れ日、鳥の鳴き声、花の匂いなど、五感を刺激する要素がいっぱいあります。
いつもとは違う刺激をたくさん経験させてあげましょう。
1歳児
基本はベビーキャリーで背負って歩きます。
歩き出した子も、まだよちよち歩きの時期なので、「歩きたい」と意思を示すときのみ、目を離さずに歩かせてあげましょう。
風が吹いて気持ち良かったり、花を見つけたら、「気持ちがいいね~」などたくさん話しかけてみてください。
親の声かけが自然のさまざまな事象を理解するきっかけになります。
2歳児
「歩ける」ことが楽しくて、歩きたい欲求が高まっています。
それと、同時に「視野」が非常に狭い時期です。
歩いていても、小石が気になったり、草を抜いてみたり・・・。
ハイキングに来たのにずっと同じ場所で留まってしまう、というのもこの時期。
時間をたっぷりとって、寄り道を親も一緒に楽しんでみて。頃合いを見計らって、「遊び」と「歩き」を切り替えていきましょう。
3歳児
どんどん歩けるようになる時期です。
自身もついて、挑戦心も出てくるときです。少し視野も広がって、「コースを歩く」感覚がでてきます。
4歳以降のお兄ちゃんやお姉ちゃんに憧れをもって、ついていこうとします。
しかし、個人差が大きく出る時期でもあります。2歳児に近い行動をする場合やスタスタ歩いてしまうことも。
その子のペース、体力を見計らって歩きましょう。
🔶2~3歳の子どもと一緒に出掛けるなら🔶
関東中心のおすすめコースが満載です。以前住んでいた関西の方にもいいところがありました👣
4~5歳児
運動能力も上がり、高尾山などの低山(標高1,000m以下の山)レベルの「登山」もできるようになります。
いろいろなコースを歩き、経験をたくさん積める時期。
排泄もある程度調整できるので、トイレの場所を確認しつつ、柔軟にコースを選ぶことができます。
ハイキングなら余裕が出てくるので、草木の観察や鳥の鳴き声を聞くことも楽しみながら歩きましょう。
🔶4~5歳の子どもと出かけるなら🔶
4~5歳になると登れる山がグンと増えます!景色のいいところもいっぱいです👣
小学校低~中学年
しっかりした足取りになっていきます。
歩き慣れている子は、歩く時間を延ばしたり、少し岩場がある場所に挑戦したり、さらにレベルアップしてみてもいいでしょう。
地図を見ながら、事前に歩きに行く場所やどういうコースで行くのかをいっしょに考えて準備してみると楽しさも広がります。
小学校高学年
「富士山登頂」など大きな目標を立てて、長いスパンで計画を立ててもいいでしょう。
低山ハイキング→高山エリアでの登山→富士山に挑戦などと、そのためには何を行えばいいのか、また、どんなものが必要か、自ら考えを組み立てることを楽しんでみるのもいいですね。
🔶トレッキング初心者が選ぶコースのポイントは?🔶
子どもと一緒にトレッキングを始めたいけど、どんなところをえらんでいけばいい?コース選びのポイントがわかります。
4.持っていくものは一緒に準備!
遠足やピクニックの延長にプラス、ハイキングだからこそ、携行したいものがあります。
【ハイキング時の主な持ち物】
・お弁当&水筒
・レジャーシート、折りたたみマット
・おやつ
・タオルや手ぬぐい
・レインウェア
・着替え一式
・ファーストエイドキット
5.山のマナーを知るとハイキングが楽しくなる
ハイキングや山歩きでは、いくつかのマナーがあります。
知っておくと歩くのが楽しくなる!
【ハイカーに会ったら「こんにちは!」と挨拶】
山道でハイキング客同士すれ違ったら、「こんにちは!」と挨拶します。
一説には、挨拶することでおたがいに記憶を留められ、万が一遭難した場合の目撃情報につながるからという理由もあるようです。
しかし、みんなで歩く登山道を共有している仲間として言葉を交わせばOK。
【ゴミは持ち帰る】
観光地ではゴミ箱が設置されている場所はありますが、基本的にハイキングではゴミはすべて持ち帰ります。
子どもが食べていたおやつの袋などを勝手に捨てないように注意を。
おむつは持ち帰りが基本ですので、消臭抗菌効果のある密閉袋などを活用するといいでしょう。
【狭い道ですれ違う時は・・・】
ハイキングコースや登山道は、ときおり狭くなる場所もあります。
そんなところでほかのハイカーとすれ違う場合は、登りの人が優先です。下りの人は道を譲りましょう。
しかし、こちらが子ども連れだと、気を使って登りの人が譲ってくれることもありますので、臨機応変に譲り合いを。
【花や草、枝を折らない】
基本的にハイキングや登山では、花を折ったり、草を抜いたりすることはしないでおきましょう。
ハイキングでは自然の中に「入らせてもらう」という気持ちで歩きたいもの。
「とる」のは、写真だけ。自然をそのままの状態にしておくことの大切さを子どもにも伝えていきましょう。
【休むときも注意】
子どもは大人よりも小刻みに休憩をとるので、展望台があるなどのわかりやすい休憩ポイント以外で休む場合があります。
そんなときは、他のハイカーや登山客が歩くのをじゃましないような位置を考えて休憩をとりましょう。
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いかがでしたか?
親子で始めるハイキング&トレッキング。思い立ったらすぐにでも行きたくなりますよね。(私がそうです・・・(;^_^A)
でも、準備を始めると、何をもっていけばいいの?どこがいいのかな?などなど・・いろいろ調べたくなる・・・なんてこともあります💦
ここでは子どもと一緒に出かける際に気にしておくと、役に立つ!?かも!??なポイントを記事にしました。
これを見て、トレッキング行きたくなった~と思ってもらえたらうれしいです!
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