フレーベルについてもっと知りたくなったら・・・・ぜひ読んで欲しい頼りになる本をご紹介します。
「さぁ、わたしたちの子どもらに生きようではないか!」そう語ったフレーベルの教育論と手法がたっぷりと詰まっています。
フレーベルおすすめ書籍9選
フレーベルの恩物であそぼう
フレーベルが創案した恩物のうち、第1恩物から第10恩物までの特徴と使い方を、写真と図版を多用して楽しく紹介。著作ではありませんが、フレーベルを知る上で重要なものです。恩物を「むずかしそう・・・」と思われた方はぜひこちらを。第一恩物から第十恩物までの特徴と使い方が楽しく紹介され、恩物を使ったあそびの実践集です。
『フレーベルの恩物であそぼう』
玉成恩物研究会/編集 フレーベル館/刊
第1恩物から第6恩物までが フレーベルの作で、あとのものは彼の弟子が作ったものです。フレーベルは子どもを教育する際に親と子どもを、さらに子どもと神とを 媒介する何かの必要性を感じていました。フレーベルはそのために球・ 立方体・円柱の形をした遊具を作りました。彼はこれをガーベ( 与えられたもの)と呼び、日本ではこれを明治時代に恩物と訳しま した。保護者から子どもへの「ことばかけ」の例やあそびの展開例が、具体的でわかりやすく紹介されています。また、 読んでいるうちに あの教材でこれをやってみよう、こんなこともやってみよう、など アイディアもわく素敵な著書です。
絵で見るドイツ幼児教育の150年
1990年代以降、ドイツの保育施設は「保護」の施設から「陶冶」の施設への転換を迫られていました。このような、保育施設の陶冶任務に対する新しい期待の背後にあるのは、知識社会の到来を前提とした早期教育に対する政治的経済的要請である・・・・。ドイツ教育学に伝統的なフンボルトの「陶冶」論に立ち返って、それを保育の基礎概念として再生させようとする試みに焦点をあてます。
ギュンター・エアニング/著 小笠原道雄/監修 ブラザー・ジョルダン社/刊
フレーベルが幼稚園を設立する以前の、学校や託児所はどんな様子だったのでしょうか。教育に興味のある人は絶対に気になります。ドイツの幼稚園の歴史を19世紀前半から教育革命以降まで300近い写真や絵で見られるのがおすすめポイント。フレーベルの生きた時代背景を見ることができます。
ペスタロッチー・フレーベル事典
人類教育史上きわめて大きな足跡を残した初等教育の父ペスタロッチーと幼児教育の父フレーベル。教育思想家であり教育の偉大な実践者でもあった二人の業績と、その教育遺産から関連事項までを網羅した総合的事典です。内外の執筆者124人の研究業績・成果の総結集!
『増補改訂版 ペスタロッチー・フレーベル事典』
日本ペスタロッチー・フレーベル学会/編 玉川大学出版部/刊
幼児から初等教育用語の基礎知識がぎっしり詰まっています。「親ごころ・子ごころ」とはどういったことなのか、「人間の本質」とは・・・などの説明が書かれています。そして、「フレーベル・ルイゼ」「東岸克好」など人物紹介まで・・・。事典なので、辞書を引く感覚でのぞいて見てはいかがでしょうか。
フレーベル全集第五巻
フレーベルの歌あそびで紹介した歌あそびを含む、フレーベルが母親や父親、保育者の教育のためにかいた育児書です。読み手に語りかけるようなやわらかい文体が印象的。
『フレーベル全集〈第5巻〉続幼稚園教育学・母の歌と愛撫の歌 (1981年)』
小原國芳、荘司雅子/監修 玉川大学出版部/刊
フレーベルは家庭を教育的にすることが大切だと考え、 家庭の母親と父親にこの本を使ってわが子を育てることで、自分たちの 気高い使命に気づいて欲しいと願いました。各ページに記された歌には それぞれ楽譜がついており、お母さんが歌をわが子に聞かせながら子育て できるように構成されています。現在でも十分読み応えのある育児書です。
フレーベル
全世界の幼児教育に大きな影響を与えたフレーベル。なぜ文字によらない遊具による人間教育を考えたのか。フレーベルの人生行路をたどりながら、合わせて今日の教育問題の根源である家庭における母親=子どもの教育的関係、そして幼稚園の原点に迫ります。
『フレーベル (Century Books―人と思想)』
小笠原道雄/著 清水書院/刊
フレーベルが理想とした幼稚園とはどのようなものだったのか・・・。彼の人生を辿りながら、幼稚園の本質、家庭教育の原点、人間教育の原則を探る入門書。新書サイズなのでちょっと読みたいときに、フレーベルの思想をのぞいて見ませんか?
フレーベル入門
フレーベルの資料についての徹底的な吟味とその確証による解釈。地味な基礎的研究を土台に、フレーベルの直筆書簡、日記、草稿等の解読を通じて極めて精緻な研究を精力的に遂行し、「苦悩する人間フレーベル」を浮きぼりにする。
『フレーベル入門』
H・ハイラント/著 小笠原道雄、藤川信夫/訳
ドイツにおけるフレーベル研究の第一人者が、書簡や日記、草稿といった確実な資料を丹念に調べ、フレーベルを解説した研究書。フレーベルの全体像を知るのにもってこいの一冊です。
フレーベル 生涯と活動
世界で最初に幼稚園を開設し、幼児教育の発展に先駆的な役割を果たしたフリードリヒ・フレーベル。彼の思想は、後世の教育に大きく影響しました。本書は、彼の生涯と活動を、豊富な写真と基礎資料を駆使して概観する翻訳書。フレーベル研究の基本文献です。フレーベルの思想がどのように生成されたのか、その全体像に迫ります。
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ロゼマリーエ・ボルト、ボルフガング・アイヒラー/著
小笠原道雄/訳 玉川大学出版部/刊
孤独な幼年時代から教育の道に進み、挫折をくり返しながらも理想を求めた幼稚園設立期、幼児らとあそんだ老年期、そして失意のうちに死んだフレーベルの一生その解釈。豊富な写真と資料でフレーベルの素顔にせまります!!
フレーベルとその時代
生涯2000通をしたためたともいわれるフレーベルの書簡の中から、生活史に関わるものを中心に引用し、知られざるその生涯と活動をひも解いていきます。
小笠原道雄/著 玉川大学出版部/刊
完全に家を離れて過ごした私の兄姉たちは幸福であった・・・。フレーベルの過ごしてきた様子がていねいに描かれています。どのようにしてフレーベルが、「人」と向き合ってきたのか。『すべてのもののなかに、永遠の法則が、宿り、働き、かつ支配している。教育にとって第一に問題なのは、子どもとしての人間に、形成のためにふさわしい素材を与えることでなければならない私は発見した、キンダーガルテンがその名前だ』フレーベルの生きてきた時代が分かります。
人間の教育
フレーベルの主著です。この本の冒頭で、「すべての人間に神性が やどっていることを指摘し、それゆえ人間は何の妨げもないときには 善である」と主張しました。そこから人間の教育は子どもの発達に対して 「受動的・追随的」であるべきで、「命令的・規定的・干渉的」であって はならないとしました。この考えは現在にも通じるものです。
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人間の教育 上 (岩波文庫 )
人間の教育 下 (岩波文庫 )
フレーベル/著 荒井武/訳
フレーベルはこの本のなかで、遊びは幼児期の人間の最高の段階を示して いるといい、幼児期の遊びの大切さを指摘しました。「子供に生きようではないか」が彼のモットーフレーベルの教育に 対する考え方がよく示されている本ですが、やや難しいです。
フレーベルの名前はよく聞くけれど、どんな人物だったのか、どんなことをした人だったのか。ここで紹介した本は、どれもフレーベル自身のことや、彼がどう思って幼稚園を創設したのかがよくわかります。また、フレーベル が考案した教育遊具(現在でいう積み木の原型)の意味や使い方、ボール遊 び、運動遊びのやり方、など今の幼稚園の 基本的な考えがみられます。「人を育てる」という当たり前のことだけれど、だれもが悩む子育て。人を育てるとはどういうことなのか、フレーベルから学んでみてはいかがでしょう。
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