歌詞
あんたがた どこさ ひごさ
ひごどこさ くまもとさ
くまもとどこさ せんばさ
せんばやまには たぬきがおってさ
それをりょうしが てっぽうで うってさ
にてさ やいてさ くってさ
それをこのはで ちょいと おっかぶせ
うまさで さっさ
遊び方
まりつきあそびで、「さ」のところで右足をくぐしてついていき、「かぶせ」でスカートや上着のすそなどにかくします。
展開例
➀一人遊び
②二人組
手合わせしながら「さ」で両手向き合わせて打ちあう。
③列になって
・「さ」で前の人の肩をたたき、あとは自分のひざを打つ。
・「うまさで」でまわれ右をして「さっさ」で前になって人の肩をたたき、くり返す。
④円陣で
円の中心を向き「さ」で両隣の人と手のひらを合わせて、あとはひざ打ちをする。「うまさで」でぐるっと円外を向き、「さっさ」で手のひらを合わせる。
⑤二分カノンにしてみる
ひざ打ちなしで「さ」のところだけ手拍子。またはサイレント(心の中)で歌い、「さ」だけ手拍子。
⑥問答遊び
A 問 あんたがたどこさ
B 答 ひごさ
交互で表情をつけて、たっぷり歌う。
⑦「さ」だけ声を出す
「さ」の音程ラの時は頭に両手を置き、ミは肩に両手を置く。音のラ、ミを意識して体現する。二分カノン「さ」だけ声を出し、あとはサイレントで歌ってみる。ラとミが交互に聞こえて楽しいです。
⑧遊び方の工夫
・2人組で紙に枠組みして人差し指と中指を所定の場所において、矢印方向に拍で移動し、「さ」の所は前に出る。
・床のピータイルなどの枠を利用して足で二人組でするのもよいです。
遊びのポイント
「ひらいた ひらいた」や「かごめ かごめ」などの歌とともに、日本のわらべうたの代表格としてこの歌もよく知られています。
現在でも、まりをつくときも歌われますし、手合わせ歌でもあり、けん玉遊びの時も歌われるなど、幅広く親しまれています。この歌は、音楽的な面でも特徴があります。それは、変拍子の形になっており、2拍子、3拍子、4拍子が複合していて、ことばと遊びが中心で歌われてきたことがよくわかります。
ヨーロッパの音楽によく見られる定型拍子と違い、日本の民謡に多く見られる自由な形式でできています。もうひとつの特徴の歌詞について分析してみましょう。「あんたがたどこさ」「ひごさ」のようにひと区切りのことばの末尾に「さ」があり、この「さ」の部分でまりをくぐらせて遊びます。したがって、この「さ」を先に見越してまりをつかなければ遊びは進行しません。非常に大切な役目を持つ「さ」なのです。
ここで紹介する手合わせ遊びは、音楽の特徴がそのまま生かされていて、すべて「さ」の部分で手たたきが入るようになっています。2拍子の場合の「さ」、3拍子の時の「さ」、4拍子の時の「さ」に手たたきができるように手合わせ(1拍め、自分で拍手、2拍め右手で右隣りの人の左手に上から下ろすようにタッチ、そのとき左手は、左隣の人の右手を受ける)する回数を変えて対応するのが難しくなります。いち、ポン、いちにポン、いちにさんポンというように、リズムを先取りして進行させていきます。友だちと一致して、手たたきができた時の快感はほかの遊びにはないものがあります。
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