*

【隠者の夕暮れ】ペスタロッチ 人間の本質への問い

公開日: : 世界の教育

     

隠者の夕暮

1780年ヨハン・ハインリッヒ・ペスタロッチによって書かれた作品の一つ。

ごく短い作品ながら、ペスタロッチ自身が言うように、「今後書くであろう著作を先導するもの」でした。

それ以後に展開されるペスタロッチの思想のさまざまな萌芽が、ほとんど全面的に内包されている作品と言っても過言ではありません。

 

「隠者の夕暮」は、旧約聖書に頻繁にみられる対句法にならって書かれた、非常に格調高い壮厳な著作です。

人間の本質とは何か?という根本的な問題の追及が、この書の中心的主題となっています。

「玉座の上にあっても、わらぶきの屋根の陰に住んでいても、同じである人間、その本質において人間とは一体何であろうか。なにゆえ賢者たちはそれが何であるかをわれわれに言ってくれないのだろうか。なにゆえ高貴な人々は、人類がなんであるかに気づかないのだろうか。」

冒頭のこの一節で提起した人間の本質についての問いに、ペスタロッチは教育学的観点から迫ろうとします。

しかも、そこには単なる教育観点だけでなく、政治的、法律的観点も含まれているのです。

初期の作品には、教育と政治との関係wで投資性が際立っています。

教育者や政治家、法律家などおよそ人間のことを配慮すべき立場の人は、人間がどんな原則にしたがって反応し、あるいは発達するのか、その発達の目的は何であり、生涯の目的はなんであるか、などを知る必要がある。

しかし、その際、哲学者たちのように抽象的、思弁的な方法によるのではなく、直接自己自身の内奥を探究する方法によるべきだ、というのがペスタロッチの立場なのです。

スポンサーリンク

 

関連記事

留学コンシェルジュbeo

イギリスの学校教育

安倍首相が日本に取り入れたいという「イギリスの教育制度」。 それはどれほど魅力的な教育なのでし

記事を読む

イタリアの教育制度について 日本とは違う学校のあり方  

イタリアの義務教育 イタリアでは6歳~14歳までが義務教育と定められています。 小学校は5年

記事を読む

入試なし、宿題なし、学費無料!オランダの魅力的な教育法とは?

世界一子どもの幸福度が高い国といわれている『オランダ』。 一体どのような学校があるのでしょうか

記事を読む

no image

世界の学校

世界の教育を見ていくと、国によって学校のあり方がさまざまであることが分かります。 教育思想家た

記事を読む

19世紀 歴史から見る幼児教育

19世紀に入ると世界中が動き出したかのように、各国でさまざまな出来事が起こります。 そんな時代

記事を読む

どこが違う?日本と海外の教育の違い

子どもによりよい教育を受けさせたい!という親御さんは多いはず。 でも教育って、知れば知るほど奥

記事を読む

【子どもの発見】とは?ルソーの教育と人間の思想

「ジャン=ジャック・ルソー」は歴史の授業に登場する人物として有名です。 中学校、高校の教科書に

記事を読む

ペスタロッチの教育思想 当たり前と思われていた教育の根源はこの人物が作り上げていた

今の日本の教育に失望し、学校を嫌い、教師を快く思っていない人、そういう人にこそ読んでもらいたい。

記事を読む

幼稚園はどうして始まった?ドイツの歴史から見る幼児教育

ドイツの教育思想家 幼稚園の創始者であるフリードリッヒ・フレーベルはドイツ生まれです。 この

記事を読む

学校の役割とは どうして学校はつくられた?

学校の成り立ち 学校の役割とはいったい何か? それは学校を国際比較する視座となります。

記事を読む

 

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

 
   
    • RUN

    • ガーデニング、おやつ作り、キャンプ、
      読書が趣味の主婦。
      元保育士で現在3人の子どもとシュタイナー教育実践中。
    • 詳しいプロフィール
 
 
     
PAGE TOP ↑