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知っていますか?わらべうたの種類と童謡との違い

公開日: : 最終更新日:2020/05/06 わらべうた

     

「カラスがなくから か~えろ♪」

日が暮れて、友だちがひとりふたりと帰っていくなか、少し寂しさが感じられながら帰った記憶はありませんか?

「かくれんぼするもの このゆびとまれ~♪」と歌って友だちを集めた覚えはありませんか?

子どもたちが毎日の生活やあそびの中で、自然に作り出してきたもの・・・

それがわらべ歌の本来の遊びです。

また、親から子、祖父母から孫へのやさしい言葉かけやふれあいあそびといった、大人から子供へと歌い継がれてきたのもわらべ歌であるといわれています。

では、わらべうたはいつの時代から生まれてきたのでしょうか?

わらべうたの時代背景やわらべうたの種類などをご紹介します。

 

「わらべうた」とは?

わらべうたは世界中にあるものです。

しかし、わらべうたをもっていない民族もあります。

わらべ歌というのは歴史の段階で現れたものです。

身近な例としては、アイヌがあげられます。アイヌにはわらべうたがありません。

それはアイヌ民族には親子の共同体が離れる時期がなかったからです。

そういう社会段階があると、そこで子どもは自分たちだけになってしまうので、子どもはいろいろな遊びを考え出しました。

その一つが「わらべうた」です。

アイヌのように、民族がそれより以前の段階で止まってしまい、あとは社会の大きな流れに押しつぶされてしまった民族には、わらべうたはありません。

現在歌われている「わらべうた」と呼ばれるものの多くは、近代初期ころ(特に江戸時代)に生まれ、歌い継がれてきました。

戦乱もなく安定し、子どもたちが労働から解放され・・・子どもが子どもとしてその地位を確立したとき、初めて「わらべうた」が生まれたものではないかと思われます。

 

わらべうたの種類

現代ではあそびや行事の衰退とともに歌われなくなってしまった歌もありますが、わらべ歌を分類すると11種類に分けることができます。

🔶1.年中行事の歌

正月・小正月。節句・七夕・お盆・秋祭りなどで歌われる歌。

今では行事の衰退ともにわらべ歌も少なくなり、歌われなくなってきている現状があります。

お正月のシンプルイラスト <無料> | イラストK

🔶2.子守歌

眠らせ歌・遊ばせ歌・子守娘の境遇を歌った歌などがあり、なかでも子守り娘の子守歌は日本の特殊性だといわれています。

守子(もりこ・もりっこ)歌と呼ばれ、子守歌とは少し区別して扱われます。

            参照:docomama

🔶3.鬼遊び歌

主に屋外で行われる、かくれんぼ・おいかけっこ・人当て・門くぐり・子もらい鬼などの遊びをするときに歌われます。

🔶4.身体あそび歌

身体の一部または全身を使って遊ぶ歌をいいます。

赤ちゃんからもできるあそび歌で、触れ合い遊び、ひざのせ遊び、ゆすり遊びなどがあります。
                                    参照:Allabout

🔶5.お手合わせ歌

「せっせっせー」という言葉を合図に、お互いの両手をリズムよく歌に合わせます。

単純型・じゃんけん型・ジェスチャー型などがあります。

                                          参照:i-kosodate.net

🔶6.じゃんけん歌

歌を伴わないものもありますが、現在でも子どもたちの間でよく歌われ続けているわらべうたのひとつです。

🔶7.なわとび歌

じゃんけん型・順番型・メドレー型などがあります。

ひとりで飛ぶものや何人かで飛ぶものとがあり、回数を数えるといった形での歌が多いです。

🔶8.手まり歌

物語風の性格を持つものや数を中心とするもの、リズムを中心とするものがあり、長い歌詞のものが多いです。

🔶9.お手玉・羽根つき歌

お手玉や羽根つきを行うときに歌いますが、現代ではあまり聞かれなくなりました。

そのほか、おはじき・石けり歌などもあります。

🔶10.絵描き歌

数を使ったもの、文字を使ったもの、図形を使ったもの、それらを複合して展開するものとあり、完成図は人間や動物が多いです。

🔶11.トナエ歌

遊び道具を必要とせず、唱えること自体が目的の歌。

しりとり歌、からかい歌などが主なものです。

 

11種類もあることにちょっと驚きましたが、見ていくとなるほど・・・どれも聞いたことがあったり、遊んだことのあるものばかり。

わらべうたは学校で習うわけでもなく、子どもの心に残ることが分かります。

 

わらべうたと童謡と唱歌の違い

童謡とわらべうた、そして唱歌。

この3つはよくひとくくりにされますが、それぞれ全く違ったものです。

🔶童謡とは

『赤い鳥』童謡運動(大正時代に鈴木三重吉が北原白秋の協力を得て児童文学の発展に力を尽くした)、及びそれ以降に大人が子どものために作曲した歌曲のこと。

🔶唱歌とは

文部省歌唱。戦前の小学校教科の一つで、学校音楽教育のために作られた歌のこと。

当時、著作権は文部省が所有し、作詞作曲者は明らかにされていませんでした。

🔶わらべうたとは

子どもたちを取り巻く生活やあそびの中で、親や祖父母から伝承されてきたもの・子どもたちから自然に作り出されてきたものがわらべ歌です。

 

この3つの決定的な違いは、童謡や唱歌は大人が子どもの教育のために、作詞作曲したものであるということ。

わらべうたは、一概にいえませんが、作詞作曲が子ども自身であるということです。

 

 

わらべ歌は民族の宝物

ハロウィンを知っていてもお盆を知らないという子どもが増えてきているそうです。

西洋のお盆=ハロウィンですが、ご先祖をお迎えする行事という点では日本のお盆と何ら変わりはありません。

 

現代の日本は“おもしろければいいじゃないか”という雰囲気でイベントを企画し、まるでファッションか何かのように、おしゃれに演出できることしか考えていないように思えます。

その行事の持つ意味合いとか歴史、文化などをおざなりにしているように思えてなりません。

それに、日本にも多くの行事があるにもかかわらず、それを知らない子どもたちが増えてきている現状も少し寂しいものがあります。

日本で育った日本の子どもたちが、日本のことをあまり知らないで西洋のことよく知っているというのも、皮肉なものです。

 

日本の年中行事には、正月・小正月・節分・ひな祭り・彼岸・端午の節句・七夕・盆・十五夜・十日夜など。

そのほかにも今は廃れてしまった行事もたくさんありますが、行事の数だけ“わらべうた”も歌われてきました。

今ではもう行事の衰退とともに歌われなくなった“わらべうた”も数多くありますが、古くから私たちの生活と密着していた”わらべうた“を子どもたちには少しでも多く残していきたいものです。

わらべうたという日本文化

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