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フレネ教育には子育てのヒントがいっぱい

公開日: : 最終更新日:2018/09/20 フレネ教育

     

1985年にフレネ教育に出会い、以後たびたび訪仏している田中仁一郎さんのフレネ教育
のエッセンスについてのお話です。実践を伴った研究のお話には子育てのヒントが
いっぱいです。
*【田中仁一郎】長年小学校教育に携わり、現在埼玉大学非常勤講師を務める。
大泉学園小学校時代に若狭蔵之助さんと出会い、フレネ教育を知る。1985年にフレネ
学校を訪ねて以来、数多く訪問。フレネ研究の著書は多数ある。日本フレネ研究会会員。

目に見えるものが子どもたちを動かす


 
「尊重する」「欲求を導く」「失敗を恐れさせない」と、言葉だけ並べるのは誰にでも
できるでしょう。でも、フレネ学校がほかの学校と違点は、非常に具体的なメソッドが
あるというところだと思います。ある意味では、とても物質的だともいえるでしょう。
抽象論ではないのです。フランスから帰国して、私がまずやったのは、机の並べ方を変え
るということでした。また、フレネ学校でやっている自由作文や印刷も始めました。
日本語は文字数が多いので、タイプライターを使いました。大人にはなんでもないこと
のように見えるかもしれませんが、子どもたちはそれに夢中になりました。作文を書いた
人と印刷する人は別なのですが、作文を書いた子どもも印刷する子どもも、自分の力を
友だちのために生かせてたのしいから一生懸命取り組むのです。
フレネは「学校技術」と呼んでいましたが、手紙を書く、絵を描く、作文を書く、
資料カードを作る・・・そういった技術が教室の中に定着してくると、子どもたちは
自分から「やりたい!」という気分になるのです。主体的に関わるということでは、学
習計画表も取り入れました。また、<学級間通信>もやってみました。
いずれも、相手からの反応があるということが、子どもたちはうれしいんです。反応が
返ってくるということは、自分というものの価値が認められるということですから。
「自分のことをわかってもらえたんだ」と思えることは、何にも替えがたいものなので
す。それが、「やってみたい」と思うことへの大きな動機になりますよね。

大人と子どもが話し合える関係を


もうひとつ、フレネ学校へ行って印象的だったのが教師です。コンフェランス(研究発
表会)などがあっても、先生たちは二言、三言コメントするだけです。でも、そのこと
ばが非常に的確で、しかも間合いが絶妙なんです。子どもたちの発言や動きを先生たちが
よく見て、聞いています。
そう、フレネ学校の先生たちは、一人ひとりのしか言うことをしっかり聞く。そして
一人ひとりと話し合います。子どもたちはその様子をよく見ているから、自分の番に
なったら、きっとちゃんと聞いてもらえるだろうと思えるわけです。先生が誰かを教え
ていると、静かに後ろに立って、じっと待っている子どもたちの姿もよく見られました
よ。先生たちもよく言っていたのが、「本当に必要とする子の横に先生がいなくては
いけない」ということ。だから間の取り方というのも自然とよくなってくるんでしょう
ね。すべてを日本に輸入する必要はない、と私は思っています。日本にもすぐれたものは
いっぱいありますから。でも、フレネの本を少し読んでみて、なにか心に引っかかるも
のがあったら、ちょっとはじめてみようか、という感じからできることだと思います。
フレネ教育研究会で先生たちの報告を聞いていても、非常にいろいろなやり方をして
おられる。そうして自分なりのやり方でできるところも、フレネ教育のひとつでしょう。
ただ、よく話し合う、ということは先生だけでなくても、親とでも誰でもできるわけで
す。子どもが話たり表現をしたがるようであれば、それを聞いて反応してあげる。大人
と子どもが話し合える関係を結ぶ、というところから始まるのではないでしょうか。
 
まとめ
 
いかがでしたか?
フレネ教育を実践にも取り組まれている田中仁一郎さん。学校の教室以外の場でも
家庭や、会社などでも取り入れることが出来そうなお話でしたね。
成人して社会人になったとき、部下に指導を必要とした時も「話を聞く」という
スタンスを上司の方がもっていてくれたら、部下のやる気も上がるのではないでは
ないでしょうか??子ども時代、教育される側からする側へとなったとき・・・
皆さんはどうしていますか?大人にとって必要なことがたくさん詰まったお話でした。

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