日本の民謡やわらべうたの特徴
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コダーイの音楽教育
日本の民謡やわらべうたには、世界でも珍しい特徴が二つあります。
ひとつは、ものすごく音程の幅が狭いということです。
日本のわらべうたを歌うとわかりますが、日本の子どもは耳がいいのです。
日本のわらべうたは、レ・ドという二つの音が基礎になってできています。
このレ・ドという2度の音程を中心としたわらべうたの節というのは、世界でも非常に珍しいのです。
それからもう一つは、わらべうたの数がものすごく多いということです。
これはどこの民族でも同じことですが、民謡という大枠の中に、子守唄とか、わらべうたがあります。
そして、そのわらべうたは民謡という大きなもののへその緒の部分みたいなもので、一番大事な音や、リズムの特徴などを備えています。
そのため、どんなに民謡にいろいろと複雑なものがあっても、日本のわらべうたを聞いたり歌ったりすると、その本質はわらべうたの中にしっかり入っているということが分かります。
日本人の創造力
素語りや昔話などは古い民謡の共同体の中で生まれ、伝えられてきたものです。
しかし、それは大人が伝えてきたもので、それを子どもも一緒にきいてきました。
ところが、わらべうたは大人がみんな働きに出ている間、子どもだけが残っていろいろなことをしてきた間に生まれ、伝えられてきたものです。
一切大人の手は入っていません。
子どもたちだけで作り出したもので、子どもが作詞も作曲もしましたし、遊びも考えたのです。
現在残っているわらべうたの分だけでも、各県に1冊ずつありますので、40何冊あるのです。
そういった創造性、自分たちのアイデンティティーというものを守って、途切れることなく豊かなものに変えていきます。
子どもって素晴らしい!ということがわらべうたを遊ぶことにより、知ることにより初めてわかるのです。
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