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頭も体もつよくなる!?わらべうたが子どもに与えるすごい力 

公開日: : 最終更新日:2020/05/20 わらべうた

     

わらべうたの効果とは?

わらべうたは、昔から子どもたちに受けつがれ、遊ばれてきた遊びです。

メロディは半音進行がなく、ファとシのないドレミソラの5音でできています。(ペンタトニック)

音域は2音から5音とせまく小節が少ないこと、そして音の跳躍もまた少ないことなどの音楽的な特徴があります。

これらのことを考えると、わらべうたは子どもにとって聞きやすく、耳にとまりやすく、歌いやすい遊びであるということがまず言えます。

もう一つ大きな特徴があります。

それは、歌と遊びが一体となっていることです。

さまざまな動きやしぐさが歌にともなっているのです。

子どもたちはうたを楽しむだけでなく、遊びも一緒に楽しむことができるのです。

そして、動きやしぐさのともなう遊びであるということは、子どもたちが遊ぶなかで、体のいろいろな部分を統合して動かす経験をたくさんできるということが言えます。

遊びは、わらべうた遊びも含めてすべて子どもが人間として成長していく過程において、不可欠なものです。

それは、遊びを通して子どもたちはさまざまなことを学び身につけていくからです。

わらべうた遊びは、歌を耳で聴き、しぐさを目で見、そして体も動かす、からだ全部で遊ぶ遊びです。

つまり、からだのいろいろなところが刺激され、そして育つ遊びであるということです。

 

わらべうたと子どもの体の発達

では、わらべうたで何が育つのでしょうか?

それは大きく分けて3つあります。

1.体の感覚が育ちます。

視覚や聴覚、平衡感覚、境界感覚、などが刺激されて育ちます。

2.からだの動きが育ちます。

遊びを通して、さまざまな運動動作を身につけていくことができます。

3.からだに関する知識を育てます。

からだの各部位の名称や、事実を知り認識していきます。

 

感覚を育てる

わらべうた遊びには、触ったり触られたり、つつかれたりつままれたり、くすぐられたりなど、体に触れる遊びがたくさんあります。

自分の体に触れたり、また人から触れられたりすることは、からだの皮膚感覚を刺激しますし、そのとき子どもは、心地よいとか、くすぐったいとか、痛いとか、さまざまな感じを経験することになります。

 

また、ひとのからだにさわったり、自分のからだに触れたりすることによって、子どもは自分のからだの境界を実感として感じとっていくことができます。

それは、子どもがからだの輪郭を知り、からだのイメージを作り上げていくことを助けます。

歌やトナエを耳で聴くこと、しぐさや動きを目で見ること、実際に動いてみることは、子どもが「感じるからだをもつ自分」という認識を育て、ひいては自己認識を育てることにもつながります。

 

動きを育てる

指を折っやり開いたり、手や腕を動かしたり、歩いたり、しゃがんだり、片足で立ったりなど、さまざまな運動動作がわらべうた遊びの中にあります。

それぞれの動作がわらべうたにともなって、たえず姿勢は変化し、筋肉は緊張したり弛緩したりをくりかえします。

子どもは遊びの中で、動作にともなう筋肉の緊張と緩和を感じ取り、そして自分の指や手や足やからだ全体が動く図式を学び、動きを身につけていきます。

「動くからだをもつ自分」という認識も育てます。

また、移動をともなう動きは、自分と他者、ほかのものとの位置関係を知り、空間認識を育てます。

この移動をともなう動き、姿勢の変化は、より平衡感覚が刺激されます。

 

認識を育てる

からだはいろいろな部分から成り立っています。

そして、それぞれの部位に名前がついています。

頭、顔、腕、手や足、おなか、背中、お尻などです。

腕や脚は2本ずつあって、指は5本あることや、目は2つ、鼻と口は1つあることなどの事実が存在します。

これらのからだに関する知識を、子どもは生まれた時から持っているのではなく、成長過程の中で学ぶことによって知っていきます。

名まえのついている部分に触り、そして数などの事実を確認することによって、自分のからだを知り、からだに関する知識を深めていきます。

 

 

感情発達とわらべうた

わらべうた遊びは、子どもの体の発達に大きな役割があるという話をしてきました。

しかし、子どもの成長は体だけではありません。

 

保育の中で子どもたちにさまざまな感情との出会いを提供する特別な分野が3つあります。

お話(詩、絵本、人形劇)、音楽、描画(視覚教育)の3つです。

子どもたちがどう具体的に感情と出会うのか、それはどんな感情なのかは、それぞれの分野で大きく異なります。

では、わらべうた遊びの中では子どもたちはどんな感情に出会うのでしょうか?

喜び(面白い、うれしい、好き・・・)

期待する(当たるかな、番が来るかな)

がっかりする(期待外れ、思う子と組めない)

くやしがる(負けた時)

達成の喜び(1周したとき歓声をあげる)

怒り(思ったようにならない、ずるいと思う・・・)

真剣さ、没頭(歌あそびの成功に集中しているとき)

欲求不満(したいことができない)

興奮

不安緊張(一人で何かするとき)

おちゃらけ(恥ずかしさ、困難、自信のなさの転換)

恥ずかしい(演じることが、失敗したとき)

退屈(役になれない)

怖い(つかまえられるのが)

ユーモア(曲の雰囲気や言葉、リズムの中に)

安定感(よく知っているリズムや節)

まだほかにもあると思いますが、これらはいくつかの研究会で出されたものです。

 

わらべうたのふしそのものはむしろ単純です。

特別な感情の種類とか、起伏、変化があるわけではありません。

それにもかかわらず、歌われていく音楽の流れの中で、子どもたちがこれだけさまざまな感情をさまざまな時点で抱く、感じる、あらわすということがとても素晴らしいのです。

小さい子どもがどんな瞬間にも自分自身の感情に浮き動かされながら音楽できるのは、わらべうた遊びでありその遊びがすじをもって発展されるからなのです。

 

感情はそもそも本能から生じるものです。

感情が起こるとそれにつれて身体的及び精神的効果が生じます。

愛情、恐れ、怒りが3つの生得的基本感情といわれます。

では、おおまかな感情の発達を見てみましょう。

 

新生児期

育児の仕方が適切であると、よく面倒をみられていることによる快感が形成されます。

2~3か月で情緒的反応が”ほほえみ、笑い、泣き”などの形でみられます。

 

乳児期

大きい音に恐怖の感情をあらわすようになります。

運動や機能性を制限されると怒りが生じます。(泣く、赤くなる、手足や体全体に効果が生じる)

また、疲れや痛みのような身体的状態も怒りを生じさせます。

主として必要性を充たしてくれる人に対して愛情をあらわすようになります。

一般的に小さい子どもの感情反応は未組織で不安定なものです。

感情発達のためには安定(不安がないこと)が必要であるとともに、感情的に成熟した大人が不可欠です。

その大人の助けによって否定的な感情(怒り、恐れ、ねたみ)を克服することを学んでいきます。

 

2~3歳

恥や臆病の感情が膨らみやすい、恐れの否定的側面があらわれます。

大人が怒ったり、きつく注意したりで怖がらせないようにしましょう。

また、小さくても何もできないといったり、困ったことをする子と決めつけるような言い方を避けましょう。

 

5~8歳

社会的感情が重要になります。

人前で笑われるようなことをきわめて苦痛に感じます。同時にユーモア感覚が発達する時期でもあります。

やさしさ、おうようさ(許容性)、サービス精神が発達し、これなしに愛他的な人格は育ちません。

感情のコントロールは、この年齢期ですらまだ徐々に鹿しか発達しません。(確かなものになるには青年期の終わりまでかかる)

 

知っていますか?わらべうたの種類と童謡との違い

わらべうたで運動機能があがる!?わらべうたあそびの役割と意義

気になる子どもへの対応 効果的なわらべうたあそび

まとめ

いかがでしたか?

子ども時代に何気なく、遊んでいたわらべうた遊びですが、こんなにも多くのことを学んでいたのですね。

わらべうた遊びは、からだの感覚を育てること、動きを育てること、知識を育てること、そして感情を育てるという大きな役割をはたしています。

これらのことから、わらべうた遊びが、子どもの自己認識、または自己形成に有効な遊びであるということを物語っています。

異年齢での関わりが少なくなってきている現代ではわらべうた遊びは、教育現場で教えることが多くなっていると感じます。

子から子へという伝統がなくなってきている今、親が改めて子どもの遊びと向き合うことが必要な気がしました。

 

 

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