【5~6歳】向け絵本 聞かせたい絵本おすすめ14選
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最終更新日:2020/03/11
絵本の世界
5~6歳になると、自分一人でできることが増え、自立心が芽生えてきます。
創作絵本や昔話だけでなく、知的好奇心を満たす科学絵本や言葉遊びの絵本など、さまざまなタイプの絵本を楽しめるようになります。
文字も少しずつ読めるようになりますが、まだまだ親が読んであげるのがベスト。
また、絵本だけではなく物語も読んで聞かせてあげましょう。
耳で聴くことの大切さを小さい頃からの習慣にしてあげるといいですね。
目次
5~6歳に聞かせたい 絵本14選
『かいじゅうたちのいるところ
』
いたずらっこのマックスは、おおかみのぬいぐるみを着て大暴れ!
怒ったおかあさんに夕飯抜きでほうり込まれた寝室は、いつの間にか森や野原になり・・・。
ボートに乗って1年と1日こうかいすると、たどりついたところは「かいじゅうたちのいるところ」。
文章が少ないので、ゆっくりと絵の世界を楽しめる絵本です。
世界中で読まれている名作で、映画にもなりました。
個性豊かなかいじゅうたちのすがたは迫力があり、子どもたちも思わず開いてびっくり!!!
でも、子どもたちはそんなかいじゅうたちをみるのが大好きになりました。
なにか共感できるところがあるのでしょうか・・・?(笑)
最後に部屋に戻ったマックスにホッとできるシーンが素敵です。
かいじゅうたちのいるところ
作・絵:モーリス・センダック 訳:神宮輝夫
出版社:冨山房
『かにむかし
』
かにの こどもたちが、おやがにのあだうちにむかいます。
ぱんぱんぐりにはちや、うしのふん、 ぼうに 石うすがなかまになって、がしゃがしゃと 歩いていきました。
さるかに合戦で知られる日本の昔話です。
日本の昔話といえば、「桃太郎」に「浦島太郎」・・・など名作ぞろいですが、さるかに合戦も忘れてはいけません!
久しぶりに読んだサルカニですが、こちらはなんときびだんごがでてきます。
「にっぽんいちのきびだんご」
「ひとつくだはり、なかまになろう」
とは、まさに桃太郎ではないですか!!
こどもたちと思わず「桃太郎!!」と大きな声をあげ、そのやりとりがあるたびにクスクス笑いながら読みました。
うしのふんがどうやってきびだんご食べるんだろう~とか
うすは頭のくぼみでたべるんじゃない~とか
盛り上がりましたね。(笑)
言葉もどこかの方言(博多弁?)でリズミカルに読めるのもまた楽しいです。
かにむかし
作:木下順二 絵:清水崑
出版社:岩波書店
『くんちゃんのだいりょこう
』
そろそろふゆごもりもきせつ。こぐまのくんちゃんは、鳥といっしょにみなみのくにへ行こうとします。
わすれものを取りになんどももどるくんちゃんを、おかあさんぐまと おとうさんぐまは、優しく見守ります。
くんちゃんは自分で出かける準備をするのですが、出かけては忘れ物を思い出して戻ってきます。
そんな光景が何度も繰り返されます。
そうそう、子どもが出かける時の準備って、大人がしていても大変ですもの・・・。
大人でも忘れ物して取りに行く事がしばしば(笑)
出かける前には必ずママにキスをするところはすごくかわいいです。
子どもがやりたい事をやらせてあげるのって、親も結構忍耐が必要なので、駄目って言ってしまう事も多いけれど、やらせてあげることで、経験する事でわかる事って沢山あるんですよね。
眠りから覚めたくんちゃんは、きっと満足していることと思います。
くんちゃんのだいりょこう
作・絵:ドロシー・マリノ 訳:石井桃子
出版社:岩波書店
『ちいさいおうち
』
静かな田舎にある小さいおうち。
時が経ち、まわりの景色は少しずつ変わり、やがてビルに囲まれましたが、おうちは変わらずそこに建っています。
出版から50年以上経っても愛され続けているロングセラー絵本。
季節の移り変わり、自然の大切さを改めて気づかさせてくれる本です。
バートンは他の絵本の中でも、現代社会への警鐘を鳴らすシーンを多く取り入れています。
ちいさいおうちの周りにも高層ビルが立ち並び、「もう いつはるがきて、なつがきたのか、いつがあきで、いつがふゆなのか わからない」都会へと変わってしまった寂しさが絵本を通して伝わってきます。
人々の暮らしが豊かになっていくにつれて、こういった自然がどんどん消えていっていることを、思い知らされる一冊です。
「お日さまを みることができ、お月さまや ほしも みられます。
そして、また、はるや なつや あきや ふゆが、じゅんに めぐってくるのを、ながめることもできるのです。」
季節の移り変わりを肌や目で感じることの大切さ、それがどんなに贅沢でありがたいことなのか、子どもと感じられたらすてきですね。
ちいさいおうち
作・絵:バージニア・リー・バートン 訳:石井桃子
出版社:岩波書店
『げんきなマドレーヌ
』
パリのふるいやしきに、12人の女の子がくらしています。
いちばんおちびさんのマドレーヌは、こわいものなし。
ある晩、マドレーヌは盲腸炎にかかり、痛くて大声で泣きます。救急車で病院に運ばれて手術をし、入院してしまいます。
マドレーヌシリーズの第一作目の作品です。
大きな本の大きな1ページが、「ふっても、」「てっても」と贅沢にたった一言のために費やされる新鮮さに、大人になったいまでも心が躍ります。
マドレーヌが主役のはずなのに、実はこの本ではそんなにマドレーヌのセリフはないんですよね。
マドレーヌを見舞って、マドレーヌみたいに入院してみたくなったのか、最後は他の11人全員が仮病で泣いている中、先生のミス・クラベルが全く取り合わないのが笑えます。
どちらかといえば描写が多い絵本ですが、読む人を魅了してやみません。
げんきなマドレーヌ
作・画:ルドウィッヒ・ベーメンマンス 訳:瀬田貞二
出版社:福音館書店
『はなのあなのはなし
』
ぼくたちは、はなのあなから いきをする。
はなのあながつまると、においがわからなくなる。
はなのあなの役目やしくみを、ユーモアたっぷりに説明しています。
はなのあなをしっかりとふくらませて 読んでください。
タイトル通り「鼻の穴」の話です。
鼻には色んな形があり、大きさも様々というところから始まり、動物の鼻の穴を紹介。
1つの鼻の穴しかないイルカや開閉自在の鼻の穴まで紹介され、私もびっくり!
鼻水が乾いたら食べる動物が!?子どもはここを喜んでました(笑)
鼻水がでたり、鼻血がでたり、匂いがかげたり・・・当たり前にしている事を細かくわかりやすく教えてくれます。
「不思議だな?」とか「なんだろう?」という大切な気持ちを膨らましてくれる絵本です。
風邪ひいて鼻をたらしている子が増えてくる、冬の季節におすすめです。
はなのあなのはなし
作:やぎゅうげんいちろう
出版社:福音館書店
『ペレのあたらしいふく
』
ペレは、こひつじをもっていました。
こひつじの毛をかりとり、おばあちゃんに、すいてもらうかわりに、うしのばんをしました。
つぎは、もうひとりのおばあちゃんのおてつだい。
だんだん服が仕上がっていきます。
スウェーデンの児童作家、エルサ・ベスコフが書いたもので、今でも子どもたちに読み継がれている名作中の名作のひとつ。
エルサ・ベスコフの描く、スウェーデンの田園風景が美しく描かれています。
ペレがあたらしい服を手に入れるまでのお話です。
ペレが「○○して」とお願いをすると、大人たちは「してあげるから、○○して」とペレに用を言いつけます。
労働して対価を得ることがよく分かるいいお話だなと思います。
現代はお手軽に洋服が買える物質主義的な私たちの生活の中でこそ、ぜひ大人にも子どもにも読んでほしい1冊です。
ペレのあたらしいふく
作・絵:エルサ・ベスコフ 訳:おのでらゆりこ
出版社:福音館書店
『ひとまねこざる
』
こざるのジョージは、しりたがりや。
じぶんをつれてきた きいろいぼうしのおじさんをさがしに、どうぶつえんからかぎをぬすんでまちにでます。
いたずらジョージは、子どもそのもの。
テレビでも大人気「おさるのジョージ」シリーズで、子どもたちが大好きな絵本の一つです。
好奇心旺盛の子ザルのジョージが、動物園を抜け出したら・・・スリルのある展開が待っています。
逃走劇はドタバタですが、ジョージはいつもの好奇心のほうが大きいみたいです。
さらになんといっても、良い人々と出会う運の強さも見逃せません。
やや長いお話ですが、じっくり楽しんでほしいですね。
ひとまねこざる
作・絵:H.A.レイ 訳:光吉夏弥
出版社:岩波書店
『わにがわになる
』
「いるかは いるかい」「ねこが ねころぶ」など、楽しい文章とユーモラスな絵がぴったり合った絵本です。
子どもと一緒に、ことばリズムを楽しんでみましょう。
はちのはちあわせ、こうもりのこもりうた、いるかはいるかい、パンダの給食ぱんだ・・・
わにのお話かと思ったら、ダジャレの連発です。(笑)
多田氏のユニークな絵で、なんだか楽しくなっちゃいます。
子どもたちは「ねこがねころんだ~」「つるがつるっとすべった~」などいってはゲラゲラ笑っています。
「言葉あそび」は奥が深いです。
ふと耳にした言葉から、笑いが起きるなんてすばらしいですよね。
わにがわになる
作:多田ヒロシ
出版社:こぐま社
『まほうのコップ
』
たねもしかけもありません。ただのコップにただのみず。
でも、コップのうしろに、いちごやフォークをおくと、どうなるでしょう?
読んだ後は、おうちのテーブルで、まほうをお試しください。
コップの魔法をたっぷりと堪能できる写真絵本です。
シンプルながら、大人でも単純に「わあ、面白い!」を引き出してくれます。
しめじがガマガエルに見えるのには、笑ってしまいます。
もう、絵本を読むだけでも大盛り上がりですが、実際に実演して見せると、目がまんまる&大歓声の子どもたち。
身近にある不思議をとりあげた面白い絵本です。
まほうのコップ
原案:藤田千枝 写真:川島敏夫 文:長谷川摂子
出版社:福音館書店
『あおい目のこねこ
』
あおい目の元気なこねこがおりました。
あるとき、ねずみのくにを見つけにでかけました。
なにしろ、ねずみのくにを見つけたら、もうおなかをすかすことがありませんもの。
あおい目のこねこは、ねずみの国をさがして旅にでます。
「ふつうの、いいねこは、きいろい目だまなんだよ」と言われた時も怒るでもなく、泣くでもなく、自分の顔を水に映して確認します。
そして、きれいな青い目とへんてこじゃない顔を確認して、嬉しくなって駆けだす・・・。
ほかのねこたちにあおいめは変だと言われても、しっかりと自分をみつめ、自分のあおいめはきれいだと言えるあおいめのこねこはとてもステキだと思いました。
大人にも人気のある絵本です。
あおい目のこねこ
作・絵:エゴン・マチーセン 訳:せたていじ
出版社:福音館書店
『どろんここぶた
』
ある日、おひゃくしょうの おばさんが、ぶたごやを おおそうじ しました。
どろんこがだいすきな こぶたは、ぴかぴかにされて、おこりました。
うちをにげ出した こぶたの冒険が始まります。
どろんこ好きのこぶたが、ある日快適などろだらけの自分の小屋を突然ぴかぴかに掃除されてしまい、思わず家出をするというお話。
この物語の面白さは間さにここからです。
都会の道路工事のコンクリートを泥んこだと思った子豚はそのコンクリートで下半身がかたまっていくのです。
その様子や子豚の表情がなんとも愉快です。
各場面でのこぶたの表情が豊かで、絵を見ているだけでも楽しい本です。
どろんここぶた
作:アーノルド・ローベル 訳:岸田衿子
出版社:文化出版局
『みどりいろのたね
』
まあちゃんは、たねと いっしょに メロンあじのあめを はたけにまきました。
すると、土の中で、たねたちとあめが けんかをはじめます。
たねはきちんとそだつでしょうか?
「結構ぶあついよね。全部読めるかなー」と心配になりながらも読み始め、でもそんな心配は一切無用!
まあちゃんがみどりいろのたねをうえますよ。
植えたあとから・・・滑り台のように話が流れていきます。
たかどのほうこさんの絵本は、期待を裏切らなくて面白いから大好きです。
まあちゃんが、えんどうまめと一緒に埋めたメロン飴との会話が楽しくて笑えます。
みどりいろのたね
作:たかどのほうこ 絵:太田大八
出版社:福音館書店
『けんた・うさぎ
』
けんた・うさぎは、げんきな男の子。
お父さんのまねをしたり、言ってることとあべこべのことをしたりと、ゆかいな毎日をすごします。
子どもの日常を描いた物語です。
本は厚めですが、6編からなっているので読みやすいと思います。
娘は、あべこべ・うさぎがお気に入り。
けんた・うさぎのいたずらも絵本だとかわいく思えるのが不思議。
実際に子どもがやったら「いい加減にしなさい!」って言っちゃいそうだけど・・・。
けんた・うさぎに怒ることもなく、一枚上手を行くような行動をするうさぎ・かあさんに拍手!!
おかあさんとけんたのやりとりは素敵です。
こんな子育て理想ですね。
いたずらな子どもにイライラしているママにお勧めです。
けんた・うさぎ
作:中川李枝子 絵:山脇百合子
出版社:のら書店
まとめ
いかがでしたか?
幼稚園の年中、年長さんになると図鑑も楽しむようになり、また絵本を見るだけでなく、お話を聴くということもできるようになります。
絵のない本を読んであげることは子どもの「聴く」という力を育てます。
童話はまだ早いかな?と思っていても、意外と子どもの聴く力は育っているもの。
我が家では6歳年の離れた姉弟がいるので、ついつい上の子にお話を合わせてしまうことが多いのですが、末の子はお話の内容はわからなくてもその場の雰囲気に全身全霊で浸っているようです。
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